前田健太は「ミステリー」 元CY賞右腕が絶賛「カウントが深くなると…」

リリーフ登板で7勝目をマークしたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
リリーフ登板で7勝目をマークしたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

元ド軍ハーシュハイザー氏が感心「どの球を投げるのか…」

 ドジャース前田健太投手は15日(日本時間16日)、本拠地エンゼルス戦でリリーフ登板し、今季7勝目(5敗)を挙げた。初球で死球を当てて満塁のピンチを招きながらも、見事火消しに成功した右腕について、ドジャースOBで通算204勝を誇るオーレル・ハーシュハイザー氏は「カウントが深くなると、どの球を投げるのか分からなくなる」と感心した。

 元サイ・ヤング賞投手を唸らせた。今季2度目の救援登板となった前田は、7回2死一、二塁のピンチでエース左腕カーショーに代わって2番手でマウンドへ。アップトンへの初球を死球とし、いきなり満塁のピンチを迎えたが、好打でしられるキンズラーをカウント2-2と追い込んだ後、6球目外角スライダーで空振り三振に仕留めた。

 試合を中継する「スポーツネットLA」で解説を務めるハーシュハイザー氏は、キンズラーが2ストライクに追い込まれると「カウントが深くなるほど、マエダにとって有利になります」と切り出した。さらに「打者は早いカウントから振れば、安打の確率が一番高くなります。彼はカウントが深くなると、どの球を投げるのか分からなくなる。うまくリリースポイントを見つけて、ミステリーな存在になります」と、独特の表現で称えた。同時に、前田とストリップリングは「武器が多く、いつでもどんな球でも投げられます」と、その引き出しの多さを絶賛した。

 前半戦最後の試合に、思わぬ形で勝利を飾った前田。後半戦も「ミステリー」な存在として、対戦打者を惑わせていく。

(Full-Count編集部)

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