鷹勢の“独占”阻む23歳は「とんでもない」 12球団断トツの.436…「成長曲線えぐすぎる」

日本ハム・田宮裕涼【写真:小池義弘】
日本ハム・田宮裕涼【写真:小池義弘】

ハム田宮の得点圏打率は12球団断トツの.436

 日本ハムの6年目23歳・田宮裕涼捕手が衝撃の打棒を披露している。48試合出場で打率.335、OPS.861はいずれもリーグ2位で、得点圏打率.436は堂々トップだ。各部門の1位をソフトバンク勢が占めている中での大健闘に「成長曲線えぐすぎる」「とんでもない捕手になりそう」とファンは声をあげている。

 リーグ首位を独走するソフトバンクは打撃陣が好調。近藤健介外野手は打率、安打、出塁率、OPS、山川穂高内野手は本塁打&打点でトップを行く。盗塁は周東佑京内野手が1位だ。そんな中で得点圏打率は田宮が.436で頂点に立つ。2位の柳田悠岐外野手が.375。その存在感が際立つ。

 成田高(千葉)から2018年ドラフト6位で入団。昨年は10試合出場にとどまり、昨年までの5年間で31試合に出場して打率.228(57打数13安打)2本塁打だったが、今季は急成長を遂げた。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp//a>)のデータによると、スライダーに対する得点増減の合計「wSL」の6.2、フォークに対する得点増減の合計「wSF」の6.6はいずれも12球団トップだ。

 守備でも貢献度は高く、その強肩は「ゆあビーム」と称される。盗塁阻止率はリーグ2位の.407を記録している。攻守で力を発揮する23歳に、SNSには「恐ろしい成長」「ヤバい選手になった」「打てる捕手すぎる」「ハムの希望」「首位打者取ってほしい」と期待のコメントが寄せられている。今後の活躍に要注目だ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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