「巨人ファンが大好きだ」 元剛腕助っ人の溢れる感謝、将来的な復帰「あるかも」

ドジャース戦に登板したダイヤモンドバックスのチアゴ・ビエイラ【写真:Getty Images】
ドジャース戦に登板したダイヤモンドバックスのチアゴ・ビエイラ【写真:Getty Images】

「日本で覚えたことを米国でも生かそうとしているんだ」

【MLB】Dバックス 9ー3 ドジャース(日本時間5日・ロサンゼルス)

 元巨人でダイヤモンドバックスのチアゴ・ビエイラ投手が、新天地で4試合連続無失点と奮闘している。4日(日本時間5日)の敵地・ドジャース戦では9回の1イニングを3者連続三振。雄叫びを連発させて喜びを表現した。試合後には巨人時代の恩人や思い出について語ってくれた。

 ビエイラといえば160キロを超える剛速球が持ち味だが、何より制球難が課題だった。2021年に出会った桑田真澄1軍投手チーフコーチ補佐(現2軍監督)との出会いが大きかった。桑田コーチとは英語や通訳を交えてコミュニケーションをとっていたという。

「素晴らしかった。よく助けてくれたんだ。感謝しているよ。(学んだのは)制球というか、準備の仕方かな。とても大事なんだ」

 2021年にNPB最速となる166キロを計測するなど球団新記録の30試合連続無失点を記録。56試合登板で19セーブをマークしてブレークした。その学びは今も生きているようで、「日本で覚えたことを米国でも生かそうとしているんだ」と胸を張った。

 今も巨人の選手とインスタグラムなどで連絡を取るなど、古巣の情報はチェック。ビエイラが所属していた当時、2軍監督、1軍作戦兼ディフェンスチーフコーチだった阿部慎之助氏が巨人1軍監督だ。「I like Abe-san so much! アベサン、スバラシイ、スゴイネ!」と日本語を交えてエール。「ジャイアンツファンは本当に良くしてくれたから大好きだ。我慢して使ってくれた球団にも感謝している」と頭を下げた。

 1993年1月7日生まれの31歳。巨人ファンからの「ビエイラ戻ってきて」との声は耳に入っている。「一期一会の気持ちで挑んでいるから、将来については語りたくない。でも、あり得るかもしれないね!」。とびっきりの笑顔を見せた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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