苦しむ牧田和久、復活の鍵は「自信」 球宴選出のパドレス守護神がエール

パドレス・牧田和久【写真:Getty Images】
パドレス・牧田和久【写真:Getty Images】

球宴出場の左腕ハンドが指摘「簡単な状況ではないが…」

 パドレスの牧田和久投手はメジャー1年目で試練に直面している。今季序盤は好投を見せたサブマリン右腕だが、前半戦は23試合に登板し、0勝1敗、防御率7.09と苦戦。今季4度目のマイナー降格を言い渡され、3Aで調整中の日本人右腕に対し、オールスターに選出された同僚左腕ブラッド・ハンド投手が「自分のボールに自信を持て!」とアドバイスを送っている。

 マウンドすれすれからリリースする独特のフォームで変幻自在な投球を見せ、春季キャンプ中から話題を呼んだ牧田。しかし、現在はパドレス傘下3Aエルパソで戦っている。

 6月24日(日本時間25日)にメジャー昇格を果たしていたサブマリン右腕は、7月6日(同7日)に今季3度目のマイナー降格。だが、翌7日(同8日)にカスティーヨの故障者リスト(DL)入りで急遽メジャーに再合流。同日の敵地ダイヤモンドバックス戦に登板したが、2回5安打3四死球3奪三振7失点(自責5)と打ち込まれ、今季4度目のマイナー降格となった。

「彼にとっては日本から来て、大きな環境の変化があったと思う。みんな彼がどんなボールを投げるのか、どんなピッチングをするのか楽しみに注目していた。簡単な状況ではないが、彼には好調な時期もあったんだよ」

 2年連続でオールスターに選出されたハンドはこう語った。そして、今季は低迷するチームで2勝4敗24セーブ、防御率3.05と奮闘中の抑え左腕は、NPB7年間で通算53勝49敗25セーブ54ホールド、防御率2.83と実績を誇る牧田がメジャーで躍動感あふれるピッチングを取り戻すための鍵を示している。

「個人的にはいい当たりを打たれているとは思わないよ。バットに当てられて、そこから痛い一発を食らうというパターンが多い。自分のボールをもう少し自信を持ってもいいと思う」

 変幻自在のサブマリン右腕に今必要なものは、自分の磨き上げたボールに対する自信。パドレスの守護神はサブマリン復活を心待ちにしている。

(Full-Count編集部)

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