幻の侍J選出「残念ながら」 日系3世“大谷ライバル”…共闘への思い「名誉なこと」

囲み取材に応じたブルワーズのクリスチャン・イエリッチ【写真:Getty Images】
囲み取材に応じたブルワーズのクリスチャン・イエリッチ【写真:Getty Images】

ナ・リーグ打率トップのイエリッチ「スポーツ界では年老いた人」

 ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手が15日(日本時間16日)、グローブライフフィールドでのオールスター戦を前に取材に応じた。日系3世ということもあって、2023年3月のWBC前には侍ジャパン側から参加を打診されていた。「本当にありがたいと思うよ」。今でも“代表入り”への思いは消えていない。

 母方の祖父が日本人というイエリッチは、2018年から2年連続で首位打者に輝き、2018年には打率.326、36本塁打110打点でMVPを受賞。2023年3月のWBC前には侍ジャパン側から接触があったが、結局参加条件を満たしておらず参加は叶わなかった。

「代表チームから参加要請が届くことは名誉あることだ。本当にありがたいことだと思う。残念ながら、数年前は条件を満たすことができず、うまくいかなかった。でも、考えてくれるだけで名誉なことだし、本当にありがたいと思うよ」

 近年は成績を落としていたものの、今季前半戦は絶好調。打率.326はナ・リーグトップで、ドジャースの大谷翔平投手と首位打者を争っている。球宴選出は2019年以来5年ぶりとなった。「変な感じがする。全員が超若手に感じちゃうよ。人生では30代は若手だけど、スポーツ界では年老いている」と白い歯を見せた。

 一緒にプレーすることを楽しみにする選手を問われると「ショウヘイ!」と即答。「彼らとチームメートになることはクールなことだ。普段話すことができない選手を知れることは、この2日間で楽しみにしていることだ」と笑顔を見せていた。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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