菊池雄星を「獲得すべきだとは思わない」 トレードの噂も…ド軍番記者が否定的な理由

ブルージェイズ・菊池雄星【写真:ロイター】
ブルージェイズ・菊池雄星【写真:ロイター】

トレード候補として名前が挙がる

 地区最下位に沈むブルージェイズで、オフにFAとなる菊池雄星投手のトレードの噂が絶えない。今季は21試合に登板し4勝9敗、防御率4.54。大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースも候補として名前が挙がっている一方で、番記者の意見は獲得に否定的だ。

 ドジャースは6月に入り、投手陣の故障者が続出。ウォーカー・ビューラー、山本由伸、タイラー・グラスノーらが負傷者リスト(IL)に入った。また、昨季11勝をあげたボビー・ミラーは今季7登板で防御率8.07と低迷しマイナー降格。後半戦へ補強が急務となっている。

 MLB公式サイトでドジャース番を務めるフアン・トリビオ記者は「ドジャースは先発投手を必要としている」としつつも、菊池を獲得する可能性については「高いとは思わない」と否定的。というのも、23日(同24日)にはグラスノーが復帰し、24日(同25日)にはクレイトン・カーショーが今季初登板が予定されている。「ドジャースはキクチよりもむしろ彼らがいてくれた方がいいと思っているでしょう」と分析する。

 現状では菊池の扱いはローテーションの3〜4番手。「すでにドジャースには、そういった(3~4番手の)投手はたくさんいますからね」とトリビオ記者は話す。貴重な左腕で、菊池に興味を持っている他球団も多く、獲得するためには有望株の放出は必要不可欠。「獲得すべきとは思えない」と持論を述べた。

「必要としているのは最高レベルの投手だと思います」。同記者が名前を挙げたのはホワイトソックスのギャレット・クロシェットやタイガースのタリク・スクーバルだった。日本ファンが期待する“花巻東タッグ”の実現は現時点では難しそうだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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