イチローが「満票じゃなかったら暴動を起こす」　米期待、2人目の偉業へ“圧倒的支持”

2025年の米殿堂入り資格者を紹介

　史上2人目の偉業へ――イチローに熱視線が送られている。MLB公式インスタグラムは22日（日本時間23日）、2025年の米殿堂入り資格者を紹介。マリナーズなどで活躍したイチロー（マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター）が初めて被投票権を得ることになり、米ファンから「間違いなく満票MVPだ」「イチローを選ばない理由がない」と得票率100％へ期待する声が上がっている。

　この日、MLBでは今年の殿堂入りセレモニーが行われ、ドジャースやレンジャーズなどで通算3166安打を放った名三塁手のエイドリアン・ベルトレー、ロッキーズ一筋17年でシルバースラッガー4回の強打者トッド・ヘルトン、2000年代屈指の捕手として鳴らしたジョー・マウアー、22年の監督歴で通算1769勝を挙げた名将ジム・リーランドが喜びを味わった。祭典が終わるや、早くも現地の注目は2025年に送られた。

　来年の殿堂入り投票では、通算3089安打、10年連続ゴールドグラブ＆年間200安打を達成したイチローが資格1年目を迎える。27歳からメジャーキャリアが始まった中で卓越した技術で安打を積み重ね、圧倒的な守備力でもファンを魅了し、走っても通算509盗塁をマークした。

　MLB公式のデビッド・アドラー記者は「マリアーノ・リベラは唯一の満場一致の殿堂入り選手だ。しかし、もし彼に加わるチャンスがあるとすれば、それはイチローだ」と題した記事を寄稿するなど、史上2人目の満票MVPに期待する声は多い。MLB公式インスタグラムが来年の有資格者を紹介した投稿には「イチローは絶対入るよね？」「もしイチロー満票じゃなかったら、暴動を起こすよ」「イチローは2つの国で満票での殿堂にふさわしい活躍を見せた」などと、現地ファンからも圧倒的“支持率”を得ていた。

　来年の殿堂入り投票では、イチローと同じ2001年にデビューして通算251勝、2007年にサイ・ヤング賞を獲得したCC・サバシアも殿堂入りが期待される。他にもイチローと同時期にマリナーズで活躍した“キング”ことフェリックス・ヘルナンデス、2007年新人王、翌年にMVPを受賞した名二塁手のダスティン・ペドロイアらも有力か。投票結果の発表は来年1月下旬に行われる予定。果たして結果の行方はいかに。

（Full-Count編集部）