OPS1.119&935…頼もしすぎる日本ハム中軸コンビ ロッテ戦で発揮していた圧倒的打棒

日本ハム・清宮幸太郎(左)とフランミル・レイエス【写真:小林靖】
日本ハム・清宮幸太郎(左)とフランミル・レイエス【写真:小林靖】

加藤貴之は7試合で防御率1.85、山崎福也は2試合で防御率0.59

 12日から「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファーストステージが開幕する。2年連続の最下位から2位へと躍進を遂げた日本ハムが、シーズン終盤までもつれた3位争いを制したロッテを本拠地で迎え撃つ。ペナントレースを制したソフトバンクへの挑戦権を獲得するのは、果たしてどちらのチームになるか。今回は、この対戦カードで好相性を示していた選手たちの顔ぶれを確認する。

 まずは、今季のロッテ戦で好成績を記録している日本ハムの選手たちを紹介する。加藤貴之投手が7試合で防御率1.85、山崎福也投手が2試合で防御率0.59と、2人の先発左腕が相手打線を封じ込めている。さらに、北山亘基投手は4月20日の試合で完封勝利を挙げ、ドリュー・バーヘイゲン投手も1試合の先発で6回2失点(自責点0)と好投。伊藤大海投手も防御率3.86と一定の数字を記録しており、先発陣の中に相性の良い投手が多い点は頼もしい要素だ。

 リリーフでは河野竜生投手が11試合で7ホールド、防御率0.90と見事な投球を披露。また、池田隆英投手、生田目翼投手、宮西尚生投手、柳川大晟投手の4人が、いずれも4試合以上に登板して無失点に抑えている。他にも山本拓実投手と齋藤友貴哉投手が6試合で防御率1.50、田中正義投手は8試合で防御率2.35と、好相性の投手が居並んでいる。

 野手では清宮幸太郎内野手が14試合で3本塁打、打率.370、OPS1.119と圧倒的なの打棒を披露し、フランミル・レイエス外野手が18試合で6本塁打、OPS.935とアーチを量産。2人の強打者が猛打を見せていることに加えて、淺間大基外野手が打率.389、OPS.817と好成績を残しており、伏見寅威捕手が打率.353、奈良間大己内野手も打率.308と、高打率を残している選手は少なくない。

藤原恭大は打率.350、出塁率.422、OPS.872とハイレベルな成績

 続いて、今季の日本ハム戦で好成績を記録しているロッテの選手たちだ。西野勇士投手が1試合の登板で7回を1失点に抑え、防御率1.29と好成績を記録している。また小島和哉投手が7試合に先発して防御率3.28と一定の数字を残し、佐々木朗希投手が防御率こそ3.81ながら、奪三振率11.08とハイペースで三振を量産。ポストシーズンの舞台においても、各投手が先発の役割を果たせるかに注目だ。

 リリーフでは澤村拓一投手が12試合で無失点、奪三振率10.32と多くの試合で好投。また、鈴木昭汰投手が6試合、澤田圭佑投手が5試合でそれぞれ無失点をキープし、国吉佑樹投手が8試合で防御率0.90、横山陸人投手が4試合で防御率2.70と好投。ブルペンには好相性の投手が多く存在するだけに、継投策に入るタイミングも勝負のカギを握りそうだ。

 野手では藤原恭大外野手が打率.350、出塁率.422、OPS.872とハイレベルな成績を残しており、短期決戦での活躍にも期待がかかる。また、荻野貴司外野手が打率.366、出塁率.395、OPS.834と優れた打撃を見せ、藤岡裕大内野手も打率.311、出塁率.392と好成績を記録。チャンスメーカーを担う選手たちが好相性を示している点は明るい材料と言えよう。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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