引退の青木に和田毅が感謝「自慢の後輩」 早大“黄金期”の仲間「ビックリした」

ソフトバンク・和田毅(左)とヤクルト・青木宣親【写真:矢口亨、松本洸】
ソフトバンク・和田毅(左)とヤクルト・青木宣親【写真:矢口亨、松本洸】

和田から青木へエール「野球界にまた大きく貢献してほしい」

 ソフトバンクの和田毅投手が13日、今季限りで現役を引退するヤクルトの青木宣親外野手にねぎらいの言葉を贈った。福岡県筑後市のファーム施設で練習後に取材に応じた。早大の1学年後輩で、日米通算2723安打を積み上げた希代のヒットメーカーに対し、「3000本までいってほしいと思っていたんですけど。ビックリしたというのが正直なところですし、さみしい気持ちはありますね」と口にした。

 和田は早大4年の2002年にエースとして春秋連覇に大きく貢献。1学年下には青木のほか、鳥谷敬氏らが揃う“黄金期”だった。「青木とは大学の時からずっと一緒にやっていましたし、鳥谷も含めて1個下の世代がいてくれたから、春と秋に連覇することができたので。本当に彼らの力のおかげで、僕もいい思いをさせてもらいました」と懐かしんだ。

 プロでの活躍を経て、和田と青木は2011年オフの同じタイミングでメジャーに挑戦。その後はともに日本球界に復帰した。「あれだけすごい選手になっても、僕の姿を見つけると彼の方からばーっと走って挨拶してくれる後輩なので。人間性も含めて。本当に素晴らしい選手です」。年下でありながらも青木に敬意を表した。

 ヤクルトで現役を終える決断をしたことについても、「彼の姿をヤクルトの選手の皆さんも見て、成長する部分もあったと思うので。本当にいい先輩をそばで見ることができて、ヤクルトの選手は幸せだなと思いました」と穏やかな表情で口にした。

 青木が残した功績については、「本当にもう自慢の後輩です」と改めて脱帽。「これで彼の野球に携わる人生が終わったわけではないと僕は思ってるので。これからも野球界にまた大きな貢献をしていく人間だと思います」と今後の活躍にも期待を寄せた。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)

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