大谷翔平が自身に並ぶ49盗塁 ロバーツ監督まさかの辛口評価「いい送球ならアウト」

マーリンズ戦に出場したドジャース・大谷翔平(左)とデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】
マーリンズ戦に出場したドジャース・大谷翔平(左)とデーブ・ロバーツ監督【写真:荒川祐史】

「悪送球を期待していたんだ。いい送球だったらアウトになっていたから」

【MLB】ドジャース 8ー4 マーリンズ(日本時間19日・マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地・マーリンズ戦で今季49個目の盗塁を決めた。「1番・指名打者」で先発出場し、初回に二盗を成功。「48本塁打&49盗塁」に伸ばし、前人未到の「50-50」へまた前進した。現役時代の2006年に記録した自己最多49盗塁に並ばれたデーブ・ロバーツ監督は、まさかの辛口だった。

 初回先頭、左前打で出塁した直後だった。ベッツへの初球で6試合ぶりに盗塁成功。日本出身選手の49盗塁は2001年イチローの56盗塁に次いで歴代2位タイだ。それでも、指揮官は大谷のスタートが良くなかったと見ていたようだ。

「悪送球を期待していたんだよ。なぜなら、いい送球だったらアウトになっていたからね」と辛口で評価。「それでも、スピードがあるから(捕手の)フォーテスは急いで投げないといけなかった。明日か本拠地で破ってくれることを期待しているよ」と、日本出身選手では2人目となる50盗塁に期待を込めた。

 移籍1年目から大谷には盗塁の判断を任せる「グリーンライト」を与えている。指揮官は「今後もストップサインを出すことはない。完全にグリーンだ」と変わらぬ信頼を口にした。「残念ながら、私は49で留まってしまった。ショウヘイはなんというシーズンを送っているのだろう。DHとして打てることは並外れたことだけど、それよりも並外れていると感じることは、盗塁できるように足の準備ができていることだ。それはスキルであり、才能でもある。深い感銘を受けているよ」と感服していた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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