大谷翔平は「50-50を言葉にしなかった」 仲良し同僚の前でも黙々と…偉業達成の裏側

50-50を達成したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
50-50を達成したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

T・ヘルナンデスは敵地のカーテンコールに感銘「グレートだったよ」

【MLB】ドジャース 20ー4 マーリンズ(日本時間20日・マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地のマーリンズ戦に「1番・指名打者」で先発出場。自身初の3打席連発を含む6安打10打点の離れ業を演じ、「51本塁打&51盗塁(51-51)」まで伸ばした。試合後、仲良しのテオスカー・ヘルナンデス外野手は賛辞の言葉を送った。

 異例の光景をしっかり目に焼き付けた。「50-50」を達成した大谷は敵地ファンからのカーテンコールに応えた。試合後、T・ヘルナンデスは感慨深げに振り返った。

「偉大な光景を見たのなら、誰が歴史を作っていようと、やらなければいけない。50-50を達成したんだから、敵チームの選手であろうと、リスペクトを払わないといけないね。グレートだったよ。ファンは大歓声だったね」。お決まりの満面の笑みを浮かべた。

 昨オフにマリナーズからFAとなり、1年総額2350万ドル(約33億円)でドジャース入り。お互いに新天地1年目。昨年9月に右肘手術を受けた大谷は打者専念の1年で、スプリングトレーニングですぐに打ち解けた。

「今年は投手として投げないことを知っていたから、シーズンが始まる前に『たくさんの本塁打と盗塁をマークする』と目標を設定したんだと思う。(40-40や50-50の目標は)言葉にしなかったかな。でも、走塁により力を入れていたね。本人の口から発せられたことはなかったけど、狙っているように感じたよ」

 この日は休養目的で出場はなかった。ベンチの最前列から大谷の躍動を見守った。「たくさんの本塁打や盗塁をできることは全員が知っている。でも、継続して1年中(活躍して)、やること全てがアメージングだ。投手としてもプレーしていたから、(盗塁は)やっていなかっただけ。アンビリバボーなシーズンを送っているし、プレーオフでもやってくれるね」。勝負の10月を心待ちにしていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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