手術を受けて今季絶望のソフトバンク松坂 完全復活への注意点とは?

松坂が手術を受けた患部、耳慣れない手術の内容とは?

 ソフトバンクは松坂大輔投手が内視鏡による右肩関節唇および腱板クリーニング術、ベネット骨棘切除術、後方関節包解離術を受けたと発表した。復帰まで6か月としている。

 9年ぶりにメジャーから日本球界に復帰した松坂は、18日に関東地方の病院で手術を受けた。耳慣れない手術内容、そして、完全復活に向けた術後のリハビリにおける注意点について、サッカー元日本代表MF中村俊輔(横浜Fマリノス)の専属トレーナーなどを務める入船しんもり鍼灸整骨院の新盛淳司院長に聞いた。

「まずは松坂選手が手術を受けた患部のイメージを簡単に説明しましょう。関節唇とは、腕の骨の受け皿である肩甲骨の縁を土手のように覆っている軟骨の一種で、繊維性の組織です。肩関節が前後上下にぶれないように支える働きをしています。その表面を関節包が覆う形で、関節唇を支えています。さらに、その表面には筋肉と腱で構成される腱板が存在します。腱板も肩の安定性を高めているのです。

 ベネット骨棘とは、肩の後方にある肩甲骨の一部が、微小なストレスが繰り返されることで出っ張る、いわゆる骨性増殖を起こし、トゲのように変質することです。球団発表から手術内容を推測すると、関節唇の一部を切除、固く癒着した関節包を離開、腱板の一部を切除、そして、ベネット骨棘を削る。今回はこの手術を内視鏡で少ない傷口で行ったものと思われます」

 右肩の関節に生じていた複合的なダメージと異常を今回の手術で取り除いた松坂だが、怪物復活の鍵を握るのは関節唇の損傷の程度。それが大きく影響するという。

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