大谷翔平、DH歴代最高WARを大幅更新 不利なのにリーグ1位「9.2」…圧倒的な打撃で偉業

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

エドガー・マルティネスの「7.0」を大きく更新

 ドジャース・大谷翔平投手は2024年のシーズン全日程を終了し、出場した試合はすべて指名打者で打率.310、54本塁打130打点、59盗塁の成績を残した。米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARは9.2を叩き出し、シーズンの65%以上を指名打者として出場した選手の歴代最高を大きく更新した。

 WARとは、どれだけチームの勝利を増やしたかを表すセイバーメトリクスの指標で、シーズンMVPを選ぶ上でも重要視されている。大谷は守備を行わないため、ほかの選手に比べて数値を上げづらいが、圧倒的な打撃成績で、リーグでは2位のチャップマン(ジャイアンツ)に2.0の大差を付けてトップ。MLB全体ではジャッジ(ヤンキース)、ウィットJr.(ロイヤルズ)に次いで3位となった。

 シーズンの65%以上を指名打者で出場した選手の歴代最高は、最も活躍した指名打者に贈られるエドガー・マルティネス賞の名前にもなっているマルティネスが1995年に7.0。大谷は2日(同3日)に6.9から7.1に上昇させてマルティネスを上回ると、そこから9.2まで数値を上げてシーズンを終えた。

 大谷は昨年、二刀流で両リーグトップの10.1を記録して満票でのMVPを受賞した。9勝&46本塁打をマークして初のMVPに輝いた2021年のWARが9.0で、今季は打者だけでその数値を一気に超えてしまった。

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