大谷翔平、年間最優秀選手賞ならず ジャッジと1位票は同数も…米野球専門誌が選出

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」に続き受賞逃す

 米国の野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」は4日(日本時間5日)、メジャー全体の年間最優秀選手を発表。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が選ばれ、ドジャース・大谷翔平投手は2021年以来、2度目の受賞とはならなかった。

 大谷は今季159試合に出場し、打率、本塁打、打点、盗塁のいずれも自己ベストを更新。打率.310で惜しくも首位打者獲得はならなかったが、54本塁打と130打点で2冠を手にした。史上6人目の「40本塁打&40盗塁(40-40)」だけでなく、前人未到の「50-50」も樹立。日本人として初めて「トリプルスリー」も達成した。

 同賞は元選手や監督、記者ら24人によって投票が行われ、両リーグから1人が選ばれる。大谷とジャッジはともに1位票を12ずつ獲得したが、ジャッジは残り12人から2位票を投じられたのに対し、大谷は2位票が10、3位票が2入って惜敗した。他の最終候補者は、大谷と同様に今季トリプルスリーを達成した24歳のボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が選ばれている。

 ジャッジは今季158試合で58本塁打、144打点、OPS1.159、本塁打率9.64など“メジャー9冠”を達成。今季の長打率.701は2004年のバリー・ボンズ(.812)以来20年ぶりの高水準で、wRC+(平均100とした時に打席あたりの得点創出の多さ)218は右打者歴代最高を更新する歴史的な活躍だった。9月30日(同10月1日)に発表された米野球専門誌「ベースボール・アメリカ(BA)」によるMVPも受賞しており、早くも“2冠”を達成した。

 大谷は2021年に同賞を受賞したが、2022年はア・リーグ新記録の62本塁打を放ったジャッジに敗れ、昨年も史上初の「40-70」を達成したロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)に惜敗しており、3年連続で2位となっている。

 最優秀先発投手賞は今季ア・リーグで18勝、防御率2.39、228奪三振で投手3冠を達成したタリック・スクーバル投手(タイガース)、最優秀救援投手賞は47セーブで3年連続のセーブ王に輝き、防御率0.61を記録したエマニュエル・クラッセ投手(ガーディアンズ)が受賞した。

(Full-Count編集部)

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