“残り1人”のドラ1が戦力外…2選手引退で鷹は全滅 3位が活躍する2008年ドラフト組
2008年ドラフト組で二保&立岡が今秋に引退…巨人1位のDeNA大田は戦力外
ロッテは3日、二保旭投手の現役引退を発表した。育成ドラフトで入団し、3球団で計16年間の選手生活を過ごした。ここでは2008年ドラフト会議で指名された選手の現在地を検証する。
二保は九州国際大付高から2008年育成ドラフト2位でソフトバンクに入団。2015年にキャリアハイの44登板で6勝5ホールドをマークした。2021年途中に交換トレードで阪神へ。昨年オフに戦力外となり、今季は育成でロッテに加入した。3月31日に支配下登録されるも、8登板で防御率12.19。10月6日に戦力外を通告され、引退を決断した。
同期で岐路を迎えた1人がDeNA大田泰示外野手で、10月1日に戦力外通告を受けた。東海大相模高から巨人にドラフト1位で入団し、2016年オフに移籍した日本ハムで素質が開花。2019年に自己最多の20本塁打を放つなど活躍したが、2021年オフに“ノンテンダーFA”となり、DeNAに加入した。2022年に62試合、昨年は75試合に出場したが、今季は1軍機会がなかった。大田以外の同年ドラフト1位選手はすでに引退している。
巨人・立岡宗一郎外野手は現役引退し、3軍外野守備兼走塁コーチに就く。鎮西高から2008年ドラフト2位でソフトバンクに入団。2012年途中に巨人へトレード移籍した。2015年には自己最多の91試合、打率.304、103安打、16盗塁をマークした。怪我の影響で2022年オフに育成契約。今年5月に支配下復帰し、48試合に出場も指導者へ転身となった。ソフトバンクはこの年に計12人(支配下7人、育成2人)を指名したが、二保と立岡の引退で現役は0となった。
燕・中村、阪神・西勇、楽天・浅村…活躍続けるドラ3組
奮闘しているのは“3位組”だ。ヤクルトの中村悠平捕手は2021年の日本シリーズでMVPに輝くなど、長く正捕手として活躍。昨年のWBC制覇にも貢献した。オリックスに入団した西勇輝投手は2018年に阪神へFA移籍。今季も7勝を挙げるなど通算108勝をマークしている。
西武に入団した浅村栄斗内野手は2018年のリーグ優勝に貢献。同年オフに楽天へFA移籍した。本塁打王&打点王にそれぞれ2度輝き、ベストナインには8度選出。球界屈指のスラッガーとして君臨し、今季も14本塁打を放った。
他にも、ロッテに育成5位で入団した西野勇士投手は守護神として活躍後、先発に。今季は9勝をマークした。日本ハムに5位入団した中島卓也内野手は2015年に盗塁王&ベストナインに輝くなど長く遊撃手として活躍。ただ、今季は46試合で打率.205(39打数8安打)に終わった
ドラフト指名から16年。生き馬の目を抜くプロ野球の世界を生き抜いてきた選手たちも、その道は様々だ。
(Full-Count編集部)