日本ハムは崖っぷちも…奇跡を信じるファンの声 野球少年の思い「万波選手のHRみたい」

熊本県から訪れた日本ハムファンの少年【写真提供:PLM】
熊本県から訪れた日本ハムファンの少年【写真提供:PLM】

福岡に“遠征”している日本ハムファンを直撃

 熱戦が続く「パーソル CS パ ファイナルステージ」が行われている、みずほPayPayドームから、熱視線で試合を見つめるファンの声をお届けする。今回は、日本ハムのファンを直撃した。

 北海道から足を運び、敵地のファイターズ戦士にエールを送る男女2人は、エスコンフィールドでたびたび顔を合わせる、いわばファン仲間。ファーストステージの熱戦もエスコンフィールドで見届けた“CSパ皆勤賞”仲間でもある。

 そんな2人が日本ハムファンになったきっかけは「札幌に移転してきたタイミングですね」と、口をそろえて当時を懐かしむ。今季、エスコンフィールド開催試合皆勤賞の男性は「子どもの頃、後楽園球場でも観戦していたので、その時から好きでしたが、やはり1番の大きなきっかけは札幌への移転ですね」と振り返る。球場では必ず選手と同じ仕様のユニホームを着用するというこだわりがあるという。

 学生時に日本ハムファンになったという女性は「札幌に移転してから、1回行ってみたらすごく楽しくて。それをきっかけに外野で応援するようになりました」。現在は家族全員で日本ハムを応援しているとのこと。「母がつくってくれたんです」と、お手製のえふたんの被り物をかぶった、可愛らしいテディベアも見せてくれた。

 そんなお二人は、2004年の札幌移転当初、新庄剛志“選手”を特に応援していたという。当時、札幌ドームで応援していた新庄剛志“選手”が、現在は新庄剛志“監督”となり、エスコンフィールドで指揮を執る姿には感慨深い様子。

 数多くの名場面を球場で見届けてきた2人だが、万波中生外野手の9回同点弾、延長10回に浅間大基外野手がサヨナラ打を放った今年のロッテとのCSファーストステージの第2戦は特別なものだという。勢いのままに福岡の地で大航海を続けるチームに「日本シリーズ進出を決めてエスコンフィールドに帰らせてください!」「日本シリーズに進出してほしい、それだけです」とそれぞれエールを送った。

熊本から来た野球少年…応援のきっかけは新庄監督「顔がかっこいいから」

「ファイターズファンになったきっかけは新庄監督です。理由は顔がかっこいいから!」

 熊本県から来た野球少年が元気よく答えた。今季は松本剛外野手を特に応援しているという。「ヒットを打った時の姿が特にかっこいい」と目を輝かせた。

 エスコンフィールドでおこなわれたファーストステージは自宅で観戦。第2戦の大逆転劇については「やったー! という感じでした」と当時の喜びをガッツポーズとともに再現した。一緒に観戦に来ていたお父さんも「大騒ぎでしたよ(笑)」と笑って振り返る。

 最後に「(今シリーズでは)万波中正選手のホームランが見たいです!」と日本シリーズ進出に向けてチームを鼓舞した。

 ファイナルステージの第2戦は日本ハムが2-7で敗れ、対戦成績0勝3敗(アドバンテージ含む)と、後がない状況となったが、ファンの熱い思いを背負い、背水の陣で18日の午後6時からソフトバンクとの第3戦に臨む。

(「パ・リーグ インサイト」後藤万結子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY