大谷翔平、千賀滉大との対戦は四球 ド軍新記録を更新するシリーズ17出塁

メッツ戦で安打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
メッツ戦で安打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

初回の第1打席は中前打→同点の生還、第4打席は適時打

【MLB】ドジャース ー メッツ(日本時間21日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地で行われたメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦に「1番・指名打者」で先発出場。第5打席で千賀滉大投手と対戦が実現し、首級だった。この試合3度目の出塁となり、チーム記録となるポストシーズン1シリーズでの出塁数を「17」に伸ばした。

 大谷が第5打席でまたしても出塁。3点リードの8回無死一塁で千賀滉大との日本人対決が実現し、フルカウントから四球で出塁した。その後、大谷はベッツの二塁打で三塁まで進むと、テオスカー・ヘルナンデスの右犠飛で8点目のホームを踏んだ。

 大谷は1点ビハインドだった初回は左腕マネイアからいきなり二遊間を破る中前打で出塁。1死後にテオスカー・ヘルナンデスの中堅フェンス直撃の単打で一気に三塁まで進んだ。その後、エドマンの左翼線への二塁打で同点の生還。一塁走者のテオスカー・ヘルナンデスも逆転のホームを踏んだ。

 MLB公式のサラ・ラングス記者によると、大谷はこの安打でメッツ戦15出塁をマーク。ワールドシリーズのジム・ギリアム(1955年)、コーリー・シーガー(2020年)、リーグ優勝決定シリーズのマニー・ラミレス(2008年)と並ぶ球団記録としていた。2回の第2打席は空振り三振、4回の第3打席は捕邪飛だった。

 3点リードの第4打席では、6回無死一、二塁で中前適時打を放ち、貴重なチーム7点目を叩き出した。プレーオフ通算での得点圏打率は9打数6安打の.667で驚異的な勝負強さを発揮。さらに、これでメッツとの優勝決定シリーズでは16出塁とし、チームのポストシーズン1シリーズでの出塁記録を塗り替えていた。

 今季はレギュラーシーズン159試合に出場し、打率、本塁打、打点、盗塁のいずれも自己ベストを更新。打率.310で惜しくも首位打者獲得はならなかったが、54本塁打と130打点で2冠を手にした。史上6人目の「40本塁打&40盗塁(40-40)」だけでなく、前人未到の「50-50」にも到達。日本人として初めて「トリプルスリー」も達成するなど、充実のシーズンを過ごした。

 昨年12月に10年総額7億ドル(約1043億円)でドジャースに移籍。加入1年目は圧倒的な成績でチームを牽引し、ドジャースは98勝64敗、メジャー最高の勝率.605でレギュラーシーズンを終えた。メジャー7年目で初めて地区優勝を経験し、初のポストシーズンに出場中。チームでは2020年以来のワールドシリーズ進出を目指す。

(Full-Count編集部)

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