歓喜に“消えた”幻のマウンド 同僚証言、総力戦のド軍でよぎった大谷翔平の起用

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

マンシーは大谷翔平の“投手起用”が脳裏をよぎった

 展開次第では“まさかの光景”が広がったかもしれない。ドジャースは10月30日(日本時間10月31日)、ヤンキースタジアムで行われたヤンキースとのワールドシリーズ第5戦に7-6で勝利し、悲願の世界一を決めた。米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」では、マックス・マンシー内野手が「誰が起用可能かわからなかった」と“総力戦”について言及している。

 大谷翔平投手のマウンド姿も、脳裏をよぎったという。マンシーは「ショー、この状況で(チームのために)君はとてつもないことをしなければいけないという、状況だったかもしれない。『私たちのためにアウト1つでいいから奪って』って感じだよ。幸い、そうならなかったね」と5点差を逆転した最終戦を振り返った。

 必死の継投策で、世界一まで駆け上がった。先発のフラハティからバンダ、ブレイシア、コペック、べシア、グラテロル、トライネン、そして最後はビューラーの8投手でバトンを繋いだ。1点差の白熱した展開で、ブルペンに残っていたのはハドソンだけだった。

 マンシーは「ハドソンがウォーミングアップをしていたんだけど、もし登板したら肘の状態が悪すぎて『ほぼ間違いなく怪我すると思った』と(本人が)試合後全員に打ち明けたんだ」と明かした。

 マンシーはハドソンについて「彼は1年を通して頑張ってきたんだ。もし、彼が怪我をしたら、他に誰が起用可能かわからなかった」と言及。仮に延長戦となっていた場合「投手大谷」もマンシーの頭の中にはあった。

(Full-Count編集部)

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