外れ外れ1位が戦力外、6位指名はエースに成長 明暗クッキリ…巨人18年ドラフト組

巨人・直江大輔、戸郷翔征、高橋優貴(左から)【写真:小林靖】
巨人・直江大輔、戸郷翔征、高橋優貴(左から)【写真:小林靖】

巨人は2018年ドラフトで支配下6人、育成を4人指名…今オフに2人が戦力外

 巨人は28日、直江大輔投手に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。直江は2018年ドラフト3位で入団。昨年は16試合に登板するも今季は1軍出場ゼロ。果たして、同期入団の選手たちの“現在地”はどうなっているのだろうか。

 巨人はこの年、支配下で6人、育成で4人を指名した。1位では大阪桐蔭高・根尾昂投手を指名したものの、4球団競合のクジ引きで中日が指名権を獲得した。続いて立命館大・辰己涼介外野手を指名したが、今度は3球団が競合。ここでも当たりクジを引けず、外れ外れ1位で八戸学院大・高橋優貴投手を指名した。

 高橋は1年目から18先発して5勝7敗、防御率3.19を記録し、2021年にはリーグ最多の26試合に先発して11勝をマーク。しかし、2022年に左肘手術を受けて育成契約を経験。その後は支配下に復帰したものの、今季は1軍登板なく、4日に戦力外通告を受けた。また、5位の松井義弥内野手はプロ入り3年目の2021年に戦力外となり、そのままユニホームを脱いでいる。

 支配下組では2位の増田陸内野手、4位の横川凱投手が今季も1軍で出場。中でも“出世頭”なのは、支配下で一番低い6位でプロ入りした戸郷翔征投手だろう。聖心ウルスラ学園高3時には、U18日本代表の壮行試合戦で宮崎県選抜として登板。根尾らを擁した代表相手に好投して評価が上昇した。

 2020年は開幕1軍入りを果たし、9勝、防御率2.76の活躍で新人特別賞を受賞した。2022年には最多奪三振のタイトルも手にし、2023年は第5回WBCの侍ジャパンにも選出。巨人のエースとして声価を高め、今季は2度目の最多奪三振、リーグ最多の4完投&3完封、3年連続の2桁勝利と大活躍を見せている。

 育成組では、1位指名の山下航汰内野手が1年目の2019年に打率.332でファーム首位打者の快挙を成し遂げたものの、故障もあって1軍では結果を残せず2021年に退団した。育成3位の沼田翔平投手は2020年に支配下入りしたものの、2022年に戦力外通告を受けてヤクルトに入団。今オフに2度目の戦力外通告を受けている。

(Full-Count編集部)

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