衝撃25本塁打男に23Sの剛腕、4番ながらも2HRや開幕前の退団…1年目助っ人の明暗
日本ハムのレイエスはチームの2位躍進に貢献…契約延長も発表
熱い日本シリーズが展開されるなか、今季から日本球界に挑戦した外国人選手の去就が続々と発表されている。明暗別れた主な1年目助っ人に注目したい。
“大当たり”の代表格は日本ハムのフランミル・レイエス外野手だろう。来日1年目の今季、5月中旬から約1か月間の2軍調整を経験したが、8月は23試合で打率.403をマークして月間MVPに輝くなど、2018年以来6年ぶりのAクラス入りに大きく貢献。103試合で打率.290、25本塁打、65打点、OPS.912の好成績を収めた。すでに契約延長が合意に達したと発表されている。
オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手、アンドレス・マチャド投手も躍動した。エスピノーザは8月以降勝ち星に恵まれなかったものの、22試合で7勝9敗、防御率2.63の成績でローテーションを支えた。マチャドは53試合で5勝3敗14ホールド23セーブ、防御率2.03の好成績を残した。ともに来季もオリックスとの契約が合意している。
DeNAのアンドレ・ジャクソン投手は先発ローテの一角として活躍。レギュラーシーズンで25試合に先発し、8勝7敗、防御率2.90だった。アンソニー・ケイ投手も24試合の先発で6勝9敗、防御率3.42だった。両投手は日本シリーズでも存在感を発揮している。
そのほかにもソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手や巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手らもチームに貢献した。阪神のハビー・ゲラ投手は59試合で14セーブ、31ホールド、防御率1.55の成績を残した。
一方で厳しいシーズンを送った助っ人も多い。西武のヘスス・アギラー内野手はメジャー通算114本塁打の実績とともに鳴物入りで西武に加入し、開幕「4番・一塁」も任されたが30試合の出場で打率.204、2本塁打、10打点。30日には来季の契約を更新しないことが発表された。37試合に登板したジェフリー・ヤン投手も来季は契約しなことが発表されている。
中日のアレックス・ディカーソン外野手は「7番・左翼」で開幕スタメンも、3月31日には抹消。その後も1軍と2軍の往復を繰り返した。32試合の出場で打率.205、3本塁打、5打点だった。広島のジェイク・シャイナー内野手は今季12試合で打率.133、1本塁打、5打点。
巨人のルーグネット・オドーア外野手は開幕戦メンバーから外れ、球団がファームでの調整を提案したところ「米国に戻りたい」と退団を申し入れた。ここで紹介した選手はほんの一例だが、日本球界への適応はどの助っ人も未知数だ。
(Full-Count編集部)