2冠王でも浴びる批判 ヤ軍主砲に求められる高いハードル…シーズンMVPは「意味を持たない」

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ジャッジのPSでの不振が改めて話題、シーズンMVPでも…ファンには「意味を持たない」

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は今季58本塁打&144打点で2冠に輝き、2年ぶり2度目のハンク・アーロン賞を受賞した。レギュラーシーズンでは無双を誇ったが、ポストシーズンでは精彩を欠いた。球界OBはポストシーズンでの活躍が期待されるヤンキースの選手にとっては物足りないものだと主張している。

 ジャッジは今年のポストシーズンで14試合に出場、打率.184(49打数9安打)3本塁打9打点、20三振に終わった。ドジャースとのワールドシリーズに限っても5試合で打率.222(18打数4安打)、1本塁打3打点、7三振だった。ポストシーズン通算58試合で打率.205(220打数45安打)、16本塁打、34打点、OPS.768はレギュラーシーズンと比較して物足りない数字だ。

 米メディア「Jomboy Media」のポッドキャスト番組「Baseball Today」では、FOXスポーツやMLBネットワークの野球番組で司会を務めたクリス・ローズ氏と、MLB通算830試合に出場したトレバー・プルーフ氏がジャッジについて議論を交わした。ローズ氏は「今年MVPになれば2度目になる。そうなっても野球ファンにはあまり意味を持たないでしょうか。彼らは、彼がプレーオフで結果を十分に残していないことに焦点をあてているので……」と語った。

 これにプルーフ氏は「興味深い会話だ。彼はシーズン中と同じようには活躍できていない。ヤンキースファンはレギュラーシーズンでのMVPより、ワールドシリーズMVPやア・リーグのリーグ優勝決定シリーズでのMVPを期待している。彼らにはそっちの方が意味がある」と応じた。ただ、「彼がしていることをまったく無視することはできないと思う」と同情も寄せた。

 ローズ氏は「60試合近いプレーオフでの試合の成績はゾッとするほどではありませんが、普段していることとは似ても似つかない。ホームランは16本、打率は酷い。一定打席の選手の中ではプレーオフ史上最も高い」とも。一方で、「今季WARが11近くあったのですから、彼がすることをすべて消し去ることはできない思います」と擁護した。

(Full-Count編集部)

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