巨人の「55」継承は「葛藤はすごくあった」 18歳で背負った重圧、大田泰示の“激白”

引退会見を行ったDeNA・大田泰示【写真:荒川祐史】
引退会見を行ったDeNA・大田泰示【写真:荒川祐史】

巨人、日本ハムやDeNAでプレーした大田泰示が引退会見を行った

 今季限りでの現役引退を表明したDeNAの大田泰示外野手が18日、横浜市内で引退会見を行った。巨人、日本ハムと計3球団でプレー。巨人では松井秀喜氏が付けていた55番を6年ぶりに継承。高卒ルーキーながら、6年間空いていた偉大な背番号をつけることに「葛藤はすごくあった」と素直な心境を明かした。

 2008年ドラフト1位で東海大相模高から入団。巨人の4番として活躍し、2002年オフにヤンキースへ移籍した松井氏の偉大な背番号「55」を継承した。「ジャイアンツのフロントの方々が僕に託してくれることは名誉なこと。今は秋広選手がつけていますけど、それまでつけていなくて託してくれたのはすごく責任があるなと感じました」。会見では18歳にして伝統の背番号をつけた当時の重圧を吐露した。

「当時は高校を卒業して人生の経験が浅い僕が期待に応えようとし過ぎたなというのはあったし、良く見せようというのはあったとすごく思いますね。葛藤はすごくあった。今となってみれば自分のことに徹してやればよかった。野球以外を気にせずに、野球にしっかり打ち込めば良かったかなというのは経験しないとわからないことなので」

 巨人での8年間ではわずか9本塁打に終わった。ファンからの期待も大きかっただけに「本当に背番号に見合った活躍ができない中、応援してくれるファンもいたし叱咤激励をいただけるファンの方もいた。厳しくもあり温かみもあるような、本当にすごく重圧を感じることもあったのは正直ある」と振り返った。

 それでも入団4年目、2012年9月の阪神戦で放ったプロ初本塁打を回顧。「(当時の)歓声は覚えていますし、優勝が決まったときも覚えている」。そして「ジャイアンツファンは熱いなと感じたので、8年間応援していただいて人間的にもメンタル的にも鍛えられたかなと思います」と感謝の思いを伝えた。

(Full-Count編集部)

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