ジーターも及ばず…イチローの満票選出は「反論できない」 成績以上に残した“無形の価値”

マリナーズ時代のイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ時代のイチロー氏【写真:Getty Images】

イチローは27歳メジャーデビュー…「日本人野手が米国の地で通用することを証明」

 米野球殿堂は18日(日本時間19日)、2025年の米殿堂入り候補者28人を発表した。マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が新たに加わった。通算3089安打、509盗塁など数々の実績を誇るイチロー氏は圧倒的な成績で初年度の殿堂入りは確実視され、争点は史上2人目の満票での選出かどうか。MLB公式は「次の大いなる希望」としてイチローに期待を寄せている。

 同サイトは19日(同20日)、「イチローは次に満票で殿堂入りするか?」と題した記事を寄稿。2019年のマリアーノ・リベラ以来2人目の満票MVPの可能性がある選手を特集した。MLB公式はイチローを「次の大いなる希望」と言及。「21世紀で最も穴のないスーパースター、という項目にチェックマークを入れられないのは、彼が日本から来たという理由だけだろう」と語り出し、メジャーキャリアが27歳と遅かったことを指摘した。

 それでも「(メジャーでの)スタッツには、イチローの莫大な文化的インパクトは含まれない」「彼は日本人野手が米国の地で通用することを証明した」「NPBでのスタッツを彼のレガシーに含むべきと信じるかどうかは関係なく、彼(の名前)が今年すべての投票用紙に含まれることに論理的に反論することは一切できない」と称賛の言葉を並べ、イチローの殿堂入りを後押ししている。

 イチロー氏は27歳の2001年にマリナーズでメジャーデビュー。同年に打率.350&56盗塁の2冠に輝き、史上2人目となるMVPと新人王の同時受賞を成し遂げた。メジャー1年目から10年連続ゴールドグラブ賞、200安打などをマーク。最終的に歴代25位の3089安打、生涯打率.311、509盗塁と輝かしいキャリアを積み上げた。野手ではデレク・ジーターが1票、ケン・グリフィーJr.も3票及ばず満票選出はならなかったが、果たしてイチローが“初”となるか。

(Full-Count編集部)

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