MLB議論の“新ルール”は「見たくないよ」 ド軍34歳も導入反対「奇妙なことになる」

ドジャースのマックス・マンシー【写真:Getty Images】
ドジャースのマックス・マンシー【写真:Getty Images】

「ゴールデン・アットバット」にド軍マンシーが言及「野球には必要ない」

 MLBが導入を協議しているとしていて話題になっている「ゴールデン・アットバット」。1試合に1回だけ打順に関係なく“最強打者”を打席に送るというルールだが、現役選手も困惑している。ドジャースのマックス・マンシー内野手は「MLBでは見たくない」などと語った。

 米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演したマンシーは、番組司会を務める元ヤンキースのエリック・クラッツ氏から「ゴールデン・アットバットについて感想を聞かせてください。打順が回ってきて、『マックス、任せてくれ』っていう感じにショウヘイがあなたの肩を叩いたらイラっときますか?」と問われた。「正直言って少しだけ興味深いと感じるけど、野球に必要ないことだ。サバンナ・バナナズ(奇想天外なルールでプレーする米国の巡業野球チーム)で採用されるルールみたいだね。MLBでは見たくないよ」と答えた。

 続いて、もう1人の司会者で元ホワイトソックスのAJ・ピアジンスキー氏は「(賛否両論を)一旦置くとして、ドジャースだったら誰を指名しますか? フレディ(フリーマン)? ショウヘイ? ムーキー(ベッツ)? ウィル・スミス? 四球か本塁打が必要な場面だったらマックス・マンシーですか?」と質問。34歳は「マッチアップによるよね。ショウヘイが打席で、相性の良い左腕が起用されたらムーキー、テオ(T・ヘルナンデス)、それか通算打率.500の選手でもいい。バムガーナーだったら、私は真っ先にキケ(E・ヘルナンデス)を起用するよ。彼は(バムガーナーから)通算打率.700くらい打っているからね。球が良く見える投手はいるんだ」と語った。

 ピアジンスキー氏はさらに「9番をよく打っているオースティン・バーンズを例に使わせてほしい。左腕相手で1死満塁、今月挙げられる唯一の打点チャンスで打席を迎えた。そうしたら、ロバーツ監督が来て『オースティン、悪い。またテオを起用するわ』って言われたら、彼は拗ねちゃうだろうね。成績だけでなく、自信にも影響するだろう」と述べた。

 マンシーは「その場合、(ゴールデン・アットバットが送られた後)バーンズはネクストに立つの? それとも、打席が(一巡するまで)回ってこないの? もしショウヘイが先頭打者の場合、2打席連続で同じ投手と対戦する可能性がある。奇妙なことになってしまうよ」と疑念を口にした。新ルールには懐疑的なようだ。

(Full-Count編集部)

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