わずか2HRで阪神退団から8年 引退した39歳の今…託される最下位球団の再建
元阪神内野手のヘイグ氏が来季からパイレーツ打撃コーチに
元阪神内野手のマット・ヘイグ氏が来季からパイレーツの打撃コーチを務める。ヘイグ氏にとって、パイレーツは2012年にメジャーリーガーとしてのキャリアを始めたスタートの地。ナ・リーグ中地区最下位のチームは、メジャー24位のチーム665得点、27位のOPS.672に沈んだ。打線の再建が期待されている。
39歳のヘイグ氏は2016年にマット・マートンに代わる主軸候補として阪神入りしたが、1、2軍を行ったり来たり。31試合出場で2本塁打、11打点。在籍期間はわずか1年と不完全燃焼のまま日本を去った。引退後は指導者に転身。2020年からブルージェイズ傘下2Aで打撃コーチを務め、昨季はブルージェイズの打撃コーチ補佐だった。
昨季途中までブルージェイズでプレーしたパイレーツのアイザイア・カイナーファレファ内野手は米誌スポーツ・イラストレイテッドの取材に対し、ヘイグ氏のコーチング能力を称賛する。
「彼はアナリティクス(分析)をしっかり理解しているだけでなく、選手が打席で自由にプレーできるようにするためのさまざまなテクニックにも精通している。新進気鋭のコーチだ。私たちにとって大きな助けとなるだろう」
パイレーツ打線は通算122本塁打の両打ち、ブライアン・レイノルズが主軸打者。26歳のオニール・クルーズは今季21本塁打、22盗塁を記録するなど身体能力の高さを発揮した。MLB公式サイトは「ヘイグは有望な選手を擁しながらも結果を出せずに苦しんでいる打撃陣を引き継ぐことになる」と期待を込めた。
スプリングトレーニングから本格的に始動する。ヘイグ氏はMLB公式サイトのインタビューで「最初にやるべきことは選手を理解すること。選手を導き、彼らが成長し続けるためのロードマップを作成したい」などと意気込みを語っている。阪神でプレーしたことも必ずコーチとしての糧となっているはずだ。
(Full-Count編集部)