イチロー氏、満票へ好発進“20/20” 残るはわずか3人…直面する殿堂の狭き門

マリナーズ時代のイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ時代のイチロー氏【写真:Getty Images】

「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」で投票状況が公開中

 メジャー通算3089安打を誇るイチロー氏は2025年の米国野球殿堂入り候補者に挙がっている。一発殿堂入りは確実視される中、注目を集めているのが満票での栄誉。すでに20人から“支持”を受けているようだ。

 MLB公式サイトや米主要メディアも活用する殿堂入り投票のトラッキングサイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」では、13日(日本時間14日)時点での匿名を含む記者20人の投票状況が明らかになっている。開票率は5.2%ではあるものの、快調な出だしとなっている。

 米野球殿堂入りは、メジャーで10年以上プレーした選手が引退から5年で資格を得る。全米野球記者協会に10年以上連続で所属する記者による投票で決定。有資格者から最大10人まで投票でき、全投票数の75パーセント以上を集めると、殿堂入りとなる。

 この日時点で足きりラインをクリアしているのは、今年初めて資格を得た通算251勝のCC・サバシア氏(95.0%)と、最終年を迎えた通算422セーブのビリー・ワグナー氏(80.0%)の計3人だけ。一方で通算696本塁打を放つも、禁止薬物の使用歴のあるアレックス・ロドリゲス氏は50.0%、センターで10年連続ゴールデングラブを受賞し、楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ氏も半数にとどまっており、改めて“狭き門”となっている。

 過去に満票で選出されたのは、2019年のマリアノ・リベラ氏のみ。デレク・ジーター氏は1票、ケン・グリフィーJr.氏は3票足りずに栄誉を逃した。イチロー氏は野手史上初の快挙となるだろうか。

(Full-Count編集部)

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