大谷翔平を“煽った”米大物「とにかく間違ってる」 ド軍メディアは猛反論、訴える価値
大物ラッパーのファット・ジョーの発言をLAメディア批判
ヤンキースからFAとなっていたフアン・ソト外野手は11日(日本時間12日)、メッツと15年総額7億6500万ドル(約1176億万円)で契約を結んだ。ドジャース・大谷翔平を抜くスポーツ史上最高額となったものの、“大谷超え”に批判の声も少なくない。一方で米人気ラッパーはソトの契約には「理由がある」と主張。これにドジャース地元メディアが反論する展開となっている。
ヤンキースファンでワールドシリーズでもパフォーマンスを行ったラッパー、ファット・ジョーが米ポッドキャスト番組「7PM in Brooklyn with Carmelo Anthony」に出演。「あの日本人の男よりも、ソトの方が少しお金を多くもらうには理由がある。彼(ソト)はいつでも本物だ。野球はチームスポーツ。9人でやるものだろう? 勝つためにはチームが必要。俺は妄想で言っているわけじゃない」と発言した。
ジョーのコメントに、LA地元メディア「ドジャース・ネーション」は「この見解についてファット・ジョーは間違っていた」と猛反論を見せた。同メディアのダグ・マッケイン氏は「まず第一に、もしショウヘイ・オオタニという名前を知らないなら、野球の試合でパフォーマンスをするべきではないというだけでなく、野球の試合を(球場で)見るべきではない。彼の名前はショウヘイ・オオタニなんだ」と“あの日本人”発言を批判。
続けて「(ファット・ジョー氏の言動の)全てにおいて最もクレイジーなことは、フアン・ソトがショウヘイ・オオタニよりも金額で上回る契約をしたということで、彼(ソト)が彼(大谷)よりいい選手だということを意味しているかのように振る舞っているってこと」と断罪した。
マッケイン氏は「ソトの契約は、ショウヘイの契約のような年月の重ね方をすることはない。確かにショウヘイの方が年齢は上だから、契約の年数は少ない。だが、ショウヘイの契約は後払いだ。彼は(ドジャースのために)利益を生んでいるし、1年目ですでにワールドシリーズ制覇に貢献している。ショウヘイ・オオタニの契約は、MLBの歴史上でも最高レベルの契約として名を残すことになり得るんだ」と主張した。
大谷は昨年12月にドジャースと10年総額7億ドル(当時1014億円)の契約を結ぶと、1年目から54本塁打と134打点の2冠、前人未到の「50本塁打-50盗塁」を記録した。さらにドジャースの世界一にも大きく貢献。フィールド外でも、米メディアによれば“大谷効果”でドジャースは少なくとも1億ドル(約153億円)を稼いだとされており、無形の効果をもたらしている。果たして“大谷超え”となったソトは、フィールド内外でどんな実績を積み上げるのか注目される。
(Full-Count編集部)