248億円拒否は痛恨? 去就決まらぬ元HR王…米指摘「各球団は長期契約をためらっている」
昨年メッツからの7年248億円を拒否したアロンソ…今オフFAも新天地決まらず
メッツからFAとなったピート・アロンソ内野手の移籍先が、依然決まらない。今季34本塁打を放った長期契約のオファーを各球団がためらっていると、米メディアは指摘。2023年シーズン中にメッツから受けた7年1億5800万ドル(約248億円)のオファーを受け入れておくべきだったと意見する識者もいる。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」によると、アロンソは昨年6月、メッツから7年1億5800万ドル(約248億円)の契約延長オファーを受けたが、これを拒否。このオフにFAとなったものの、移籍先がまだ決まらない。
米スポーツ局「ESPN」は「アロンソは(2020年を除く)5シーズンで毎シーズン平均42本塁打、110打点をマークしてきた。どのチームでプレーしても打線の中軸を担うだろう」と予測する。しかし、「一方で彼は(上がり目を期待できない)30歳、右投げ右打ちの一塁手だ。(獲得を狙う)複数のチームは彼に長期契約をオファーすることをためらっている」と伝えた。
アロンソはメジャー1年目の2019年に53本塁打でタイトルを獲得し、新人王に。短縮シーズンの2020年は16本で、2021年以降は37→40→46→34発と本塁打を積み重ねた。2022年には131打点で打点王獲得。オールスターにも4度選出され、メジャー6年間で通算226本塁打を放っている。
米放送局「MLBネットワーク」で移籍情報を扱う番組「Hot Stove」にてアナリストを務めるマット・バスガーシアン氏は「自分がピート・アロンソであればもっと早く契約しておいた方がよかったんじゃないか? メッツからすれば、すべてがうまくいっている状況だ」と述べた。
今オフのFA市場で、注目の一塁手は続々と新天地が決まっている。ポール・ゴールドシュミットはヤンキースと1年1250万ドル(約19億5400万円)、クリスチャン・ウォーカーはアストロズと3年6000万ドル(約94億3000万円)、カルロス・サンタナはガーディアンズと1年1200万ドル(約18億8600万円)で契約合意した。越年の可能性も高まってきている30歳。“逆風”が吹く中、どんな契約を結ぶだろうか。
(Full-Count編集部)