ベッツ妨害から2か月…告げられた“出禁” 蛮行の対価に米納得「本当に愚か」「一線を越えた」

ヤ軍ファンに妨害されるドジャースのムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】
ヤ軍ファンに妨害されるドジャースのムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】

ワールドシリーズ第4戦の初回にベッツの守備を妨害→第5戦は出禁

 蛮行の“対価”は重いものとなった。昨年10月29日(日本時間30日)にヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ第4戦、ムーキー・ベッツ内野手の守備を妨害した2人のヤンキースファンがメジャー全球場で無期限の追放処分になったと10日(日本時間11日)、米メディアが報じた。現地ファンからも「正しい判断」「本当に愚かな行為だった」と処分に納得の声があがっている。

 地元紙「ニューヨーク・ポスト」が入手したMLB機構の手紙には「あなたの行動によって選手の健康と安全に深刻なリスクを与え、ファンとして許容できる行動を大きく逸脱した。あなたの行動を元に、MLBは全球場、全オフィス、その他施設の無期限入場禁止処分を科す」と書かれおり、2人のファンが“追放”となったという。

 東西の名門が相まみえたワールドシリーズ。ドジャース3勝0敗で王手をかけて迎えた第4戦の初回、先頭打者が右翼ポール際に飛球を放った際、右翼手ベッツの守備をヤンキースファン2人が妨害。ベッツのグラブをつかみ、ボールを取り出した。当該行為をしたファン2人は警備員に連れ去られ即退場処分となった。

 もっとも、2人のファンはその後NYのバーへ向かい、客から記念撮影が求められるなど“英雄”的な扱いを受けていた。翌30日(同31日)にはヤンキースが声明を発表。「ヤンキースとメジャーリーグは昨夜のような行為を一切容認しません。これらのファンはいかなる立場でも今夜の試合に参加できません」と入場禁止を通達したが、その後続報はなかった。

 今回の処分が報道されると、米ファンからは「いいことだ」「当然の報い」「彼らは一線を越えた」「そのような振る舞いはどの球場でも許されない」「実に酷くて、選手を脅かす出来事だった」「究極のならず者」「選手に対して挑発をすれば、痛い目に遭う」と処分に同調する声が多数を占めた。

(Full-Count編集部)

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