178億円契約も悲劇…“韓国のイチロー”は「証明しないと」 母国願い「巨額だっただけに」

ジャイアンツのイ・ジョンフ【写真:Getty Images】
ジャイアンツのイ・ジョンフ【写真:Getty Images】

復活が期待される“韓国のスター”イ・ジョンフ

 MLB公式サイトは11日(日本時間12日)、「実力を証明しなければならない10人のFA選手」を選出。ジャイアンツのイ・ジョンフ外野手が選出された。韓国メディアも注目し、スターの活躍を願った。

 イ・ジョンフは“韓国のイチロー”と称され、中日でもプレーした李鍾範(イ・ジョンボム)氏を父に持ち、名古屋市で生まれた。2022年はKBOで打率.349をマークして首位打者、打点王、MVPを獲得。2023年12月にポスティングシステムを利用してジャイアンツと6年1億1300万ドル(約178億2000万円)の契約を結んだ。

 しかし、昨年5月13日(日本時間14日)のレッズ戦で守備の際に外野フェンスに激突。左肩を脱臼してシーズン終了となった。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が12月に発表した「MLBワースト契約ランキング」では上位10位にこそ入らなかったが、“候補者”入りする屈辱を味わっている。

 MLB公式サイトは「負傷前には優れたコンタクトスキルを見せていた」と、復活に期待。米データサイト「ファングラフス」の成績予想では143試合に出場して打率.294、14本塁打63打点、OPS.789、13盗塁とまずまずの数字となっている。

 韓国メディア「OSEN」は、「巨額契約での挑戦だっただけに、期待も大きかったが、実力を見せる前に不意の怪我で早々にシーズンを終えた」と指摘。今季については、ファングラフスの成績予測を取り上げ「現地でも、イ・ジョンフが健康であればトップクラスの成績を記録するという期待が寄せられている」と伝えた。イ・ジョンフはロサンゼルスが襲われた山火事の影響もあり、1日遅れで13日に出国する予定となっている。韓国のスターが、巻き返しの2年目に臨む。

(Full-Count編集部)

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