大きすぎる佐々木獲り失敗の“代償” 深追いで泥沼…3億円の無駄金に番記者嘆き

ドジャースと契約した佐々木朗希【写真:小林靖】
ドジャースと契約した佐々木朗希【写真:小林靖】

ブルージェイズは佐々木獲得のために他のアマチュアFAを獲得していなかった

 またしても逃した代償は大きそうだ。佐々木朗希投手は17日(日本時間18日)に自身のインスタグラムでドジャースとマイナー契約を結んだことを発表。最終候補のブルージェイズはこの日、トレードで「国際ボーナスプール金」200万ドル(約3億1200万円)を確保していた。“無駄金”どころか八方塞がりの状況に、番記者も嘆かざるを得ない。

 深追いは禁物ということか。「25歳ルール」の対象だった佐々木は、契約を結ぶことができるのは15日以降だった。海外のアマチュアFAは通常、毎年1月の契約期限開始と同時に有望な選手から続々獲得されていく。今年も解禁と同時に中南米の選手を中心に多数の契約報道が飛び交った。

 しかし、佐々木の最終候補とされていたドジャース、パドレス、ブルージェイズは15日になっても海外選手と契約を結ばなかった。佐々木の獲得を最優先とし、佐々木との契約が決まるまで他の選手と契約を結ばず、トレードで契約に使える国際ボーナスプール金を確保していた。

 17日に全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者がパドレスが撤退したと発表。ドジャースとブルージェイズの一騎打ちとなったところでブルージェイズはガーディアンズとのトレードで200万ドル(約3億1200万円)を確保したが、直後に佐々木はドジャース入りを表明した。

 これには米放送局「スポーツネット」のベン・ニコルソン・スミス記者も嘆くしかなかった。「彼らはボーナスプールを最大限に活用しようとするだろうが、他の球団の幹部は、現時点では獲得できるエリート選手はもういないと言っている」。佐々木を深追いした代償は大きそうだ。

(Full-Count編集部)

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