イチロー氏が本音「到底及んでいない」 メジャー挑戦から25年…指摘した日本人戦士の少なさ

米殿堂入りを果たし、会見に臨んだイチロー氏【写真:川村虎大】
米殿堂入りを果たし、会見に臨んだイチロー氏【写真:川村虎大】

今季は12人がプレーも南米の選手に「到底及んでいないですよね」

 米野球殿堂入りしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が21日(日本時間22日)、マリナーズの本拠地で会見を行い、日本人メジャーリーガーの現状に「まだまだ日本人選手は少ないですよね」と本音を漏らした。

 この日、米野球殿堂入りが発表され、イチロー氏は99.7%の票を集め、資格1年でアジア選手として初の選出を果たした。2001年に日本人野手として初めてメジャーリーグに挑戦。「僕が初めて挑戦した年に地球上の誰もが想像できなかったと思う」と振り返った。

 イチロー氏のメジャー挑戦以降、松井秀喜氏やドジャース・大谷翔平投手ら多くの日本人野手が海を渡った。「僕が何を担ったかはわからないですけど、もちろんその初めての野手としての覚悟を持ってプレーしたのは事実」と話した。一方で、「25年後にこんな少ないのかって感想です」と正直な気持ちも吐露した。

「感覚的にはまだ少ないんですよね。南米系の選手がたくさんいるチームだってあるじゃないですか。実際の数は見ていないですけど、到底及んでいないですよね。あまりにも進み方が遅い。各チームに最低1人、2人いるくらいになっているんじゃないかなと期待していた」

 今季、メジャーリーグでプレーすることが決まっている選手は12人。オフにも佐々木朗希投手がドジャースへ、菅野智之投手がオリオールズへと海を渡ったが、イチロー氏は更なる発展を願った。

(Full-Count編集部)

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