田中将大、イチロー氏から「頑張れよ」 激励メッセージに決意表明「1軍の戦力に」
ジャイアンツ球場で自主トレ公開、イチロー氏とはヤ軍で同僚「すごいラッキーだった」
巨人の田中将大投手は24日、神奈川・川崎市内のジャイアンツ球場で自主トレを公開した。アジア出身者初の米国野球殿堂入りしたイチロー氏について、「メッセージは送らせていただきました。個人的に。『頑張れよ』と言っていただきました」と明かし、移籍1年目の決意も語った。
イチロー氏とは2014年のヤンキース時代にチームメートだった。「僕自身、そこはラッキーだったなと思っていて。イチローさんとチームメートで。1年ではありましたけど、同じチーム、同じユニホームでプレーできて、非常に大きな財産です。ジーターとも1年、一緒に殿堂入りしたCC・サバシアも7年のうち6年間プレーした。そういう選手たちと一緒にやれていたのはすごいラッキーだったなと思います」。当時は26歳。イチロー氏から得た“財産”とは――。
「同じようなルーティンで。途中から試合に出るようになった時でも常に準備を欠かさず。常にいつでも行けるような状態にさせていた。バックヤードで(イチロー氏を)見ていたりとかして。そこはすごい見習わないとなと思いましたし、年齢を重ねれば重ねるほど、僕は準備に時間がかかってくるなと感じていて。イチローさんの姿を見て、僕とは違いますけど、いろんなことを見て勉強することは多かったです」
この日が移籍後初めてのジャイアンツ球場だった。報道陣約50人、カメラ5台が集結。外野フェンス沿いでのランニングやキャッチボールに汗を流した。内海哲也投手コーチ、川相昌弘2軍野手総合コーチに挨拶し、井上温大ら若手選手から挨拶を受けた。
「(自分は)影響をもたらしたいとか、そういう人間ではないので。一緒に成長していきたいです。ただ、色々な経験はしてきていると思うので、伝えられることはあると思うので。それが正解だとは思わないですけど、こういう感じでやってきたと伝えられると思う。それは自分の使命ではあると思うんですけど。一緒に成長していきたいです」
右肘のクリーニング手術明けだった昨季はシーズン未勝利に終わった。「とにかく日本一、個人としては1軍の戦力になること。去年は何もしていないので、何も大きいことは言えない。競争に勝っていかないといけないですし。チーム内の。まずはそこからですね。自分がいい形で投げる形に持っていって、競争に勝って、1軍でしっかり投げる。そこですね」。日米通算200勝まであと3勝。巻き返しのシーズンへ再スタートを切った。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)