ド軍と違い日本市場に「関係性なかった」 続いた傍観…20年ぶり獲得のワケ

ナショナルズと契約合意した小笠原慎之介【写真:小池義弘】
ナショナルズと契約合意した小笠原慎之介【写真:小池義弘】

ナショナルズのリゾGM「あの市場は関係性で成り立っている」

 中日からポスティングシステムを利用した小笠原慎之介投手は、ナショナルズと2年契約で合意した。マイク・リゾGMが25日(日本時間26日)、獲得の理由を明かした。

 チームにとって、2005年の大家友和以来、20年ぶりの日本人選手。リゾGMにとって初めての獲得だ。日本市場に注力したのか聞かれると「あの市場は関係性で成り立っている。好きな選手を選んで、スカウトして契約できるわけではない。私たちはアジア人選手(の獲得)を何回か試みたことがあるが、関係性を築けていないから常に外から傍観している状況だった」と説明する。

 小笠原については「過去数シーズンスカウトしてきた」そうで、「今まではナショナルズに来るように説得できるだけの関係性がなかった。でも今回は代理人と関係があった。なので、私たちの方が他球団より魅力的に映ったのだろう」。米国大手マネジメント会社「WME(ウィリアム・モリス・エンデバー)」と代理人契約を結んでいることが奏功したようだ。

 大谷翔平、山本由伸に加え、今オフに佐々木朗希投手を獲得するなど、日本人選手たちと歴史的つながりが強いドジャースとは異なるナショナルズ。2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇も、直近5年連続負け越し中と低迷するチームにおいて、左腕がどんな働きを見せるのか注目される。

(Full-Count編集部)

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