大谷翔平の訪問は「大きな意味」 消防士は“疲労困憊”も…直接の激励に高まった士気
24日間続いている消化活動…大谷翔平がロサンゼルスの消防署を激励訪問した
ドジャース・大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、山火事の被害が大きかったロサンゼルス近郊のパシフィック・パリセイズの消防署を訪問。消火活動に当たっている消防士を激励した。日系3世のベテラン職員は「本当に大きな意味を持つ」と感激の面持ちだった。
大谷はベン・カスパリウス、エメット・シーハン両投手とともに訪問。写真撮影やサインに応じ、消防士へ感謝の思いを伝えた。また、ドジャース財団としてロサンゼルス市消防局財団に35万ドル(約5400万円)の寄付も行った。
36年間消防署に勤務し、69番署の団長として活動する日系3世のトミー・キタハタさんは「彼らの(士気が)ものすごく高まった。(今日入れて)24日も(消火活動を)やっているんだ。笑顔を少しだけ生んでくれた」と歓迎した。「でも、タフだよ。69番署だけでなく、街全体のすべての消防署がね。このコミュニティを再建しようと、まだ(消火活動に)従事している人たちもいるんだ。そしてテキサス州から大勢の人、そしてオレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州を含めた全米から(消防士が)駆けつけてくれているんだ」と被害の大きさも伝えた。
苦しい時だからこそ大谷らの訪問に感激した。「ドジャースの選手が感謝の気持ちを伝えてくれたことは、本当に大きな意味を持つよ。なぜなら、彼らは私たちにとってのヒーローなんだ」。大谷については「本当にクールだったね。私は日系3世でドジャースファンなんだ。ここに来ている息子もショウヘイの大ファン。彼は(大谷に)似ていると思っているんだよ!」と、束の間の喜びの時間を堪能した様子だった。
大谷とも会話をしたという。キタハタさんは「私たちの活動に感謝の気持ちを伝えてくれたよ。選手たちはコミュニティの士気を高める形で地域貢献をしているし、私たちも(地域貢献する)活動を行っているんだ。(役割は違えど)同じ仕事をしていると思う。そういう話を(大谷と)したよ」と勇気をもらっていた。
これまでも50万ドル(約7800万円)を寄付したり、支援を呼びかけるコメントを発信してきた大谷だが、その存在自体も大きな激励となったに違いない。
(Full-Count編集部)