「制球に問題」も…米実況も唸った藤浪晋太郎の“スケール”、新球種は「嫌らしく感じる」

3度目のOP戦で初めて四死球ゼロ
【MLB】マリナーズ ー ガーディアンズ(日本時間4日・アリゾナ)
実況も納得の快投だった。マリナーズとマイナー契約の藤浪晋太郎投手は3日(日本時間4日)、アリゾナ州ピオリアで行われたガーディアンズとのオープン戦に救援登板し、1回1安打無失点に抑えた。最速98.8マイル(約159.0キロ)。現地実況は「最高級の球を持っています」と右腕を称えた。
“弱点”が出なかったマウンドだ。先頭を初球で遊ゴロに仕留め、2人目は内野安打で出塁。ロドリゲスは遊ゴロに打ち取るも、味方の失策で二塁まで進まれた。しかし、4人目のブリトを中飛に打ち取り、1回を無失点に抑えた。14球を投げてストライク9球だった。
7回からマウンドに上がると、「MLB Video」の実況は「フジナミはビッグですね。6-6(約198.1センチ)もあります。マウンドにそびえ立っています」と“スケール”に驚愕。そして「フジナミの持っているものは全く問題ないんです。最高級の球を持っています」と称賛しつつ、「でも、フジナミは制球に問題を抱えているのです」とし、前回27日(同28日)のジャイアンツ戦で2/3回で1安打1奪三振、3四死球4失点と荒れたことなどに触れた。
藤浪はこの日、シンカー、スライダー、カッター、フォーシームを投じた。「ツーシームが使えるか見てみましょう。(もし使えるとすれば)状況を一気に変えてくれる球種になるかもしれません」と実況は注目し、「いいスライダーも持っています。91マイル(約146.5キロ)ありました。しかも動いていましたね。91マイルでスライダーを投げられるのであれば、いつだって(打者にとっては)嫌らしく感じることでしょう」と、改めて持ち球の“脅威”に唸っていた。
メッツに所属していた昨季はオープン戦5試合登板で0勝1敗、防御率12.27と結果を出せず、3月下旬にマイナー降格。故障もあってメジャーに昇格できず、1年を過ごした。果たして新天地で目標を叶えることができるだろうか。