年俸4位も告げられたマイナー行き…“韓国の至宝”は2年目も苦難、母国復帰の声も

マーリンズのコ・ウソク【写真:Getty Images】
マーリンズのコ・ウソク【写真:Getty Images】

渡米1年目は44登板で4勝3敗3セーブ、防御率6.54

 渡米2年目のデビューが遠のいた。マーリンズは3日(日本時間4日)、ロースター変更を発表し、高佑錫(コ・ウソク)投手らをマイナーリーグキャンプに移した。韓国プロ野球(KBO)でセーブ王を獲得するなど、“韓国最強守護神”とも称された逸材の現状に、母国も嘆きが広がっている。

 コ・ウソクは2022年にKBOのLGで42セーブを挙げてタイトル獲得。韓国通算139セーブをマークし、2023年オフにポスティングシステムを利用して2年450万ドル(約7億円)でパドレス入りした。しかし、地元韓国での開幕戦直前にマイナー降格。2Aで開幕して10試合に登板するも0勝2敗、防御率4.38。5月にルイス・アラエス内野手とのトレードでマーリンズに移籍した。

 新天地でも2Aの18登板で防御率10.42、3Aも16試合で4.29。最終的に44試合登板で4勝3敗3セーブ、52回1/3を投げて防御率6.54、52奪三振に終わった。2年目の今季はメジャー昇格を目指してキャンプに参加していたが、2月下旬に右手人差し指を骨折。1球も実戦で投げることなく、マイナーに戻ることになった。韓国メディア「OSEN」などでは右腕の現状を速報し、「一部ではLG復帰に期待する声もある」とも指摘している。

 ただ、マイナー行きになったものの、コ・ウソクの今季年俸225万ドル(約3億3000万円)はチーム内4位。「OSEN」は「マイナーリーガーではあるものの、年俸が保証されているコ・ウソクが急ぐことはない。スター選手が揃うパドレスでの序列は低かったが、マーリンズでは高年俸に位置し、何らかの機会が得られるだろう」とした。昨季100敗を喫した“弱小軍団”から、コ・ウソクは果たして夢の舞台を掴めるだろうか。

(Full-Count編集部)

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