ド軍イベントで世界初の試み「日本人は信用できるので」 感動した治安の“良さ”

東京虎ノ門ヒルズで30日まで「アメリカでは無理かも」
18、19日に東京ドームで行われるドジャース-カブスの2025年MLB開幕戦を前に、ドジャースとMLBは5日、東京・虎ノ門ヒルズのTOKYO NODE GALLERYで体験型イベント「ドジャース・エクスペリエンス展 at東京シリーズ byグッゲンハイム」の幕を開けた。30日まで行われる。昨年のワールドシリーズを制したドジャースのナイン、球団職員のチャンピオンリングが展示され、一般来場者が指にはめてみることができるのも呼び物になりそうだ。
「(一般来場者がチャンピオンリングをはめられるイベントは)日本初どころか、たぶん世界初だと思います。日本人は信用できるので。アメリカでは無理かもしれない……」。イベントのオープニングセレモニーに参加したドジャースのビジネス戦略・アナリティクス担当部長、マイケル・スペトナー氏は苦笑交じりにこう語る。
入場料は、最も安価なスタンダードパスから、チャンピオンパス(18歳以上平日6600円、同土日祝7200円、中学生~大学生平日5600円、同土日祝6200円、4歳~小学生平日4300円、同土日祝4500円=いずれも税込み)、最も高価なレジェンドパスまで3種類を設定。チャンピオンパスまたはレジェンドパスの購入者が、本物のチャンピオンリングを着けることができる。
チャンピオンリングは、ワールドシリーズを制し“世界一”となった球団の選手、監督・コーチ陣、球団職員らが製作する貴重な物。今回はスター選手のムーキー・ベッツ内野手、スペトナー氏、その他球団職員2人所有のリングが展示されているという。
日本を訪れる外国人旅行者は、落とし物が高い確率で所有者の手元へ戻ってくることに驚くそうだが、ここでも日本の治安のよさが実証された格好だ。
大谷がロバーツ監督へ贈った“おもちゃのポルシェ”も展示
イベントでは、子ども用のおもちゃの“ポルシェ”が展示されているのも、アメリカン・ジョークが効いている。というのも、ポルシェとアンバサダー契約を結んでいる大谷に、デーブ・ロバーツ監督が高級車をおねだりし、その返答として大谷が先月の春季キャンプ中、このおもちゃを指揮官の駐車スペースに置いたという“いわく付き”だからだ。
昨年のワールドシリーズの優勝トロフィーも、日本で初めて展示されている。360度に映し出される映像と音響によって、ドジャースタジアムにいるかのような臨場感を体験できるコーナーもある。
また、「レジェンドパス」購入者のみの特典だが、VR(バーチャル・リアリティ)を通して、大谷翔平投手の160キロ超の速球、曲がりの大きいスイーパー、山本由伸投手の切れ味抜群のスプリットを体感できるコーナーも設けられている。スペトナー氏は「ロサンゼルスまで行くことができない日本のファンの方々に、ここで本場の雰囲気を体感していただきたい」と呼びかけている。