侍J、オランダに“完封継投” 8回2死まで完全試合…計6投手リレーで2戦連続1安打

投打が噛み合い、オランダに9-0…5日に続き快勝
野球日本代表「侍ジャパン」は6日、京セラドーム大阪で行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」に臨み、9-0で勝利した。先発した種市篤暉投手(ロッテ)が最速155キロを計測した直球を武器に、任された2回を無安打無失点に抑えると、その後も計6投手がオランダ打線に得点を許さず“1安打継投”に成功。井端弘和監督も笑顔で拍手を送った。
マウンドに登場した全員が仕事を果たした。2番手の大津亮介投手(ソフトバンク)は2回32球無安打無失点。3三振を奪い、バトンを後続に託した。3番手の齋藤友貴哉投手(日本ハム)は1回を無安打無失点。最速は157キロを計測した。
4番手の河野竜生投手(日本ハム)も、緩急を生かした投球で1回を無安打無失点に封じ、5番手の杉山一樹投手(ソフトバンク)も1回を無安打無失点で抑えた。8回は6番手で曽谷龍平投手(オリックス)がマウンドへ。2死から三塁内野安打を許すも、1回を無失点の投球だった。
打撃陣では、3点リードの5回2死から大山悠輔内野手(阪神)が左翼スタンドへ追加点となるソロを放ち、侍ジャパン打線に火をつけた。0-0の5回1死三塁から佐藤輝明内野手(阪神)の犠飛失策で先制に成功すると、3番の水谷瞬外野手(日本ハム)がレフトへ適時三塁打を放った。続く4番・万波中正外野手(日本ハム)の中犠飛で3点目を奪った。
ボルテージを最高潮に仕上げたのは大山の一振りだった。カウント3-2から甘く入った真ん中高めの直球を強振すると、打球は左翼ポール付近へ。ライナー性の打球はグングン伸び、左翼席へ着弾した。大山の一撃に、京セラドームは拍手喝采。ゆっくりダイヤモンドを周った。その後も打線が繋がり、5回は打者11人で7得点の猛攻を見せた。8回にも途中出場の海野隆司捕手(ソフトバンク)、梶原昂希外野手(DeNA)が追加点となる適時打を放った。
井端監督が率いる侍ジャパンは、昨年11月の「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」決勝でチャイニーズ・タイペイに敗れて準優勝。国際大会の連勝が「27」でストップしていた。来春のWBCで日の丸を背負うべく、若き侍たちがアピール合戦を繰り広げた。
(Full-Count編集部)