長期離脱で「もう無理だと」 ド軍34歳が明かす引退危機…トレード噂への胸中

ドジャースのマックス・マンシー【写真:Getty Images】
ドジャースのマックス・マンシー【写真:Getty Images】

マンシーは昨季3か月プレーできず「つらいことだった」

 ドジャースのマックス・マンシー内野手が契約最終年に猛アピールを見せている。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の記事では、度重なる怪我で引退が頭をよぎったこと、周囲への感謝などについて語っている。

 メジャー通算195本塁打を誇るマンシーは、2021年に肘の手術を受けた。昨年は5月中旬に脇腹の怪我で負傷者リスト(IL)入り。「3か月間プレーできず、何も良くならないと頭の中で考え始める。『もうこれ以上は無理だと体が言っているのだろうか?』とかね。私にとってはつらいことだった」と、振り返った。

 一時はシーズン欠場もよぎったというが、終盤に復帰するとワールドシリーズ進出のチームの重要な役割を担った。ナ・リーグ優勝決定シリーズでは12回連続で出塁して“復活”を示した。

 2度のオールスター選出を誇る34歳も、今季は契約最終年。ドジャースが2026年シーズンに1000万ドル(約14億9200万円)の球団オプションを保有する極めて重要なシーズンとなる。「怪我が私に新しい光を与えてくれたようなもの。試合に出場できることにいつも感謝しているけれど、昨年、復帰できるかどうかさえわからない状況に陥った後は、出場できるチャンスに本当に感謝し始めたんだ」と気持ちの変化を明かす。

 オフにはカージナルスのノーラン・アレナド内野手とトレードの噂が流れたが「噂はコントロールできない。毎日出場してドジャースの青いユニホームを着るのは名誉であり、ありがたいこと。もう(プレー)できないと言われるまで、全力を尽くすつもり。私がコントロールできるのはそれだけ」と力を込めた。

 カクタスリーグでは12打席に立ち1本塁打、4打点、OPS1.000を記録。ロバーツ監督は「マックスは今、絶好調だと思う。(マンシーの成功はすべて)体が良好な状態であることから始まる」と喜んだ。「『おー、いいね(Oh men)』って感じ。一秒一秒を楽しまないとね」とマンシー。苦しみを味わった男が輝きを取り戻す。

(Full-Count編集部)

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