前田健太、3被弾を“反省”…「もったいなかった」 先発ローテ入りへ「不安は今のところない」

OP戦に先発するも3被弾を浴び「もったいなかったです」
【MLB】ヤンキース ー タイガース(日本時間11日・フロリダ)
タイガースの前田健太投手が10日(日本時間11日)、フロリダ州タンパで行われたヤンキース戦に先発し、4回7安打5失点で敗戦投手(2敗目)となった。タイガースは2―10で敗れた。オープン戦4度目の登板となった前田は3本塁打を献上する不本意な結果となり「いいボールも悪いボールもありましたし、ホームランがもったいなかったです」と悔しそうに話した。
ヤンキースがキャンプの拠点を置くタンパの球場は、ニューヨークの本拠地と似ていて右翼フェンスは96メートルと狭い形状となっている。さらに、この日はホームから右翼へと強風が吹いている難しいコンディションでの登板となった。初回、先頭打者のオースティン・ウェルズ捕手には初球の90マイル(約145キロ)を強振されると、高く上がった飛球が風に乗って右翼フェンスをオーバーした。前田は「あれがホームランになるんだっていう感じ。普通にライトフライかなと思った」と、マウンドで首を傾げた。
続く主砲アーロン・ジャッジ外野手と新加入のコーディー・ベリンジャー外野手は鋭く落ちるスプリットで連続空振り三振に仕留めたが、4番ポール・ゴールドシュミット内野手と5番トレント・グリシャム外野手に連続ソロを浴びた。グリシャムには初球の直球を狙われ「ゴールドシュミットの後の本塁打は完全に気が抜けて初球を打たれてしまった。気持ちを切り替えないといけないし、シーズンに入れば起こりえること。ずるずるといかないようにとは思いました」と反省の言葉が口をついた。
この日の球場はハリケーンで破損したトロピカーナフィールドが使えないレイズの本拠地となるため、レギュラーシーズンで再び登板する可能性もあり、気持ちをうまく切り替えられるかがカギとなりそうだ。前田は、開幕先発ローテーション入りをかけて複数の投手と5番目の枠を争っている状況。前回のレイズ戦では好投し、A.J.ヒンチ監督から「準備は万全のようだ」評価されるなど、アピールに成功した。
2登板続けて敵地で主力打者と対戦を重ねられたことはプラスと捉えている。「いいバッターとスプリング・トレーニングで対戦できるというのはいいことなので。あまり主力とやらないのもよくないですし。でも今日はジャッジやベリンジャー、ゴールドシュミットとかいいバッターと対戦できたのはよかった」。
オープン戦はここまで4試合に登板し、計19奪三振で1四死球。昨季不調だった直球への自信を取り戻し、ストライクゾーンの中で勝負できているのは好材料と言える。「三振はしっかり取れているのはこのスプリング・トレーニングでのいいところですし、コントロールの面でも不安は今のところないので、自分のピッチングはできているというところですね」。気持ちを切り替え、残りの登板でもアピールを続ける。
(Full-Count編集部)
