元DeNA助っ人が新潟から目指す1軍舞台 2年ぶり日本復帰のワケ「前とは違う」

オイシックスはNPB通算395登板を誇るエスコバーの獲得を発表
オイシックス新潟は8日、2023年までDeNAでプレーしたエドウィン・エスコバー投手の獲得を発表した。NPB通算395登板を誇り、「男は黙って投げるだけ」が信条の“鉄腕”がFull-Countのインタビューに応じ、新天地を選んだ理由や日本への思いを語った。
2017年に来日して日本ハム入りしたエスコバーは、同年途中にDeNAにトレード移籍。2019年にリーグトップの74試合に登板するなど救援としてチームに欠かせない存在となった。2023年限りで退団し、昨季はカブスとマイナー契約。7月に退団し、メキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズでプレーしていた。そんな左腕が複数の日本チームのオファーの中から選んだのが、昨年から2軍のイースタン・リーグに参入したオイシックスだった。
「昨年1年間、米国とメキシコにいて、なかなか日本のスカウトが見てくれる機会が少なかったと思います。前とは違うところを見せたいというのもあって、新潟であればNPBのファームのチームですし、NPBの他のチームとも対戦してもっとアピールできるチャンスが増えるので、そこで実際に自分のいいところを見せて、何とかNPBの1軍のチームと契約できるようにという思いで、そういう自分のプロジェクトを掲げて新潟に行きます」
DeNAは年に一度、新潟で主催試合を行う。エスコバーも何度も訪れた馴染みのある地で「お米とお寿司をたくさん食べたのを覚えています。あといつも寒かった。新潟に行くのを楽しみにしています」と笑う。早ければ来週にも来日予定。仲の良かった三上朋也投手とは再び同僚となるだけに「トモダチネ。早く会いたいよ」とご機嫌だった。
2月にはベネズエラ代表としてカリビアンシリーズでも登板。日本チームを率いていたアレックス・ラミレス氏からは「まだ日本でできるぞ」とお墨付きをもらった。
DeNAへの強い愛は今も変わらないが、目標はあくまでもNPB1軍復帰だ。「自分のベストを尽くして、また1軍の舞台に上がれるように頑張るところを見せていきたい。勝負の世界なので、自分の思い通りにはできないのもわかっている。ベイスターズだけではなくて、NPBのどの球団でも契約してくれる話があれば自分はそれを光栄に思いますし、そこに行きたいと思っています」。横浜で多くのファンに愛された左腕が、新潟の地から再び1軍舞台を目指す。
(町田利衣 / Rie Machida)