阪神Vのカギ握るOP戦“3冠王” レジェンドOB絶賛の21歳「僕の時と同じ勢い」

2軍新球場「開業記念試合」で掛布氏&中畑氏トークショー
巨人と阪神の2軍が対戦する互いのファーム新球場「開業記念試合」が8日、東京都稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで行われた。試合に先立ち、阪神OB会長の掛布雅之氏、巨人OB会長の中畑清氏がトークショーと始球式に登場。阪神の今年のキーマンを問われた掛布氏は佐藤輝明内野手と前川右京外野手の左打者2人の名前を挙げた。
阪神V奪回のキーマンを問われると「打線がポイントになる」とし「佐藤(輝)が3番で30本打てれば、初回に2点入る可能性がある。初回のホームランは効く。ポイントは佐藤」と5年目の大砲を指名。その上で挙げたのが前川の名前だった。
4年目の前川は7日のDeNAとのオープン戦で2戦連発となる2ランを放つなど2安打。8日の試合前時点でオープン戦打率.500、3本塁打6打点はいずれもトップ。「昨日(7日)のホームランを見ていると、僕がレギュラー取った時と同じような勢いを感じる。前川が今年本物になれば6番に入る」と大きな期待を寄せた。
1軍に定着した昨季は116試合に出て打率.269、4本塁打、42打点を記録。今季はレギュラー定着が期待されており「佐藤と前川が機能すれば(昨年日本一の)DeNAに匹敵する打線の破壊力になる。左投手に対して、佐藤と前川がどれぐらいの成績を残すかがチームの優勝を左右するんじゃないかと思う」と予想した。
ジャイアンツタウンスタジアムと、阪神の「日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎」(兵庫県尼崎市)は1日にオープン。1、2日には巨人がヤクルトと、阪神は広島と、それぞれ新球場でオープニングゲームを行った。9日にも両球団による「開業記念試合」が開催される。
(尾辻剛 / Go Otsuji)
