沖縄生まれの母へ「真っ先に電話した」 ド軍26歳が歓喜のMLB昇格、日本で誓う親孝行

ドジャースのマット・サウアー【写真:Getty Images】
ドジャースのマット・サウアー【写真:Getty Images】

サウアーの母タミーさんは沖縄生まれ「母に沖縄を見せられたら最高だ」

 日本生まれの母のために――。ドジャースとマイナー契約のマット・サウアー投手は3月18、19日に東京ドームで行われるカブスとの開幕2連戦の切符を勝ち取り、柔和な笑みを浮かべた。

「調子はとてもいいです。このチームメートたちと多くの時間を過ごせることが楽しみだ。アメリカから出たことがないんだ。(ブルージェイズ本拠地のカナダ)トロントに行ったことがあるくらいかな。僕が育ったカリフォルニアと日本の文化の違いを見るのが楽しみです」

 サウアーの祖父が沖縄の米軍基地に駐留した軍人で、母・タミーさんは沖縄で生まれた。8日(日本時間9日)の試合後、ロバーツ監督から日本行きを知らされると、26歳右腕はすぐに母親へ連絡を入れた。

「真っ先に母に電話しました。とても驚いてました。すごく興奮していました。これは母親らしいんだけど、すぐに家族全員に知らせてくれた。母に話した直後から家族全員から電話やメッセージがきたよ」。息子のメジャー昇格に大喜びだったという。

 日本行きは最高の親孝行となりそうだ。両親の飛行機チケットは購入済み。東京だけでなく、沖縄にも足を伸ばす。「母に沖縄を見せられたら最高だ。2歳でアメリカに来たから記憶がないんだ。(スケジュールは)明らかに難しいと思うけど、流れに身を任せるしかないね」。母の生まれ故郷を訪れる予定だ。

 もちろん本業にも精を出す。昨季ロイヤルズでメジャーデビューしたばかりで、ドジャースではマイナー契約からメジャー定着を目指す立場だ。大谷翔平はもちろん、逆立ちやブリッジなどをルーティンとする山本由伸の調整法に感銘を受けた。「トレーニングやストレッチのルーティンとか、全てが今まで見たことのないものだった。多くのことを学ぶことができる」。2年目のブレークへつなげたいところだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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