宿敵からド軍電撃移籍の“裏側” CY賞左腕の激白…古巣は「僕と話さえしなかった」

ドジャースのブレイク・スネル【写真:Getty Images】
ドジャースのブレイク・スネル【写真:Getty Images】

スネルが古巣の地元紙に語ったジャイアンツの対応

 ドジャースに今季から加入したブレイク・スネル投手が、オフの去就の裏側を古巣の地元メディアに語った。昨季プレーしたジャイアンツからは思わぬ“塩対応”を受けたことに「驚きだった」と複雑な心境を明かした。

 スネルはレイズに在籍していた2018年には21勝5敗、防御率1.89をマーク。2022年にはパドレスで14勝9敗、防御率2.25を挙げ、両年でサイ・ヤング賞に輝いている。昨季はジャイアンツに所属し、20試合に登板。5勝3敗、防御率3.12の成績を残していた。オフにオプトアウト権を行使してFAとなり、ドジャースと5年1億8200万ドル(約268億円)で契約した。

 しかし、この裏側には意外な要因があったようだ。ドジャースとは宿敵関係にあるジャイアンツの地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」は9日(日本時間10日)、スネルがサンフランシスコを離れた背景を報じた。スネルはFAとなった後、ジャイアンツからの連絡を期待していたというが、「僕と話さえしなかった。本当に驚いた。彼らは僕のことを本当に気に入ってくれていると思っていたのに」と同紙に語っている。

「真っ先にアプローチしてくると思っていた。あそこが本当に好きだったし、幸せだった。でも、彼らは僕に何も言ってこなかった」と困惑したスネル。ともにパドレスに在籍していた過去から、ジャイアンツのボブ・メルビン監督とは親しい関係にあるが、送ったメッセージに返事はなかったという。

 その結果、ドジャースからの連絡にはすぐに飛びついた。スネルはドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長とも親しい関係にあったことから「彼の元でプレーできることは、僕にとって非常に個人的な意味があったんだ」と、同紙に語っている。

 新天地を「毎日ここに来るのが楽しみだよ。なぜなら、ショウヘイ・オオタニは僕と同じように考えているし、ムーキー・ベッツも僕と同じように考えている。フレディ・フリーマン、マックス・マンシーも。みんな目指すものが同じなんだ」と話したスネル。2年連続の世界一という同じ目標へ、開幕に向けて気持ちを高めているようだ。

(Full-Count編集部)

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