19歳捕手が驚異の「.400&1.038」 急成長で開幕マスクも…監督称賛「安心して見られる」

ロッテ・寺地、2安打2打点でオープン戦打率.400
ロッテ・寺地隆成捕手が12日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦に「8番・捕手」でスタメン出場。適時打2本を放つ活躍を見せ、開幕1軍どころか開幕スタメンマスクの可能性も出てきた。
2点リードで迎えた2回1死二塁。甘く入ってきたスプリットを「しっかり拾えた」と右中間にはじき返した。6回1死一、二塁では1-2と追い込まれた後の4球目、内角に食い込んできたスライダーを捉え、右越え適時打。2安打2打点でオープン戦の打率.400、OPSは驚異の1.038だ。
打席では常に直球にタイミングを合わせながら変化球に対応する。2打席目は直球に詰まって三邪飛、6回の打席も「直球を仕留めきれなかった」。直後に安打を放ったにもかかわらず、どこまでも貪欲だ。
2023年ドラフト5位で入団。1年目の昨季は10月に1軍昇格してプロ初打席で二塁打を放つなど非凡さを見せてきた。今季は守備面でも「成長を感じる」と手応え十分の口ぶり。ただ、「もう少し配球とか、考えていかないと」と反省も忘れない。
成長著しい19歳。吉井理人監督も「去年は下手くそだったけど、普通に、安心して見られるようになった」と評価する。開幕マスクの可能性については、右足の親指骨折でリハビリ中の佐藤都志也捕手の状況次第だと説明した。
開幕に向けて寺地は「一番は(開幕戦で)マスクをかぶるのが目標」ときっぱり言い切る。「今日の結果に満足しないで、毎日打ち続けてやっていきたい。バッティングでアピールしないと、やっぱり残れないと思う」。
昨年はaikoの「花火」だった登場曲を、今年から「リズムがいい」という尾崎豊の「僕が僕であるために」に変更。ゆったりとしたテンポの曲に乗り、寺地が寺地であるためにアピールを続けていく。