“韓国逸材”は「通じるレベルではなかった」 母国メディアが指摘した冷酷な事実「難しかった」

ドジャースのキム・ヘソン【写真:Getty Images】
ドジャースのキム・ヘソン【写真:Getty Images】

マイナー行きとなったキム・ヘソン…苦しんだ打撃

 ドジャースは11日(日本時間12日)、キム・ヘソン内野手をマイナーキャンプに移動させると発表した。韓国が誇る内野手に厳しい現実が突きつけられたが、韓国メディアは冷静に事実を受け止めている。

 昨季は127試合で打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録し、オフにポスティングシステムを経て3年1250万ドル(約18億8500万円)でドジャースに加入した。エンゼルス、カブスも獲得候補で、代理人からも下位の球団でレギュラーを掴むことを進められていたが、あえて厳しい環境に身を置いた。

 キム・ヘソンを獲得したことで、ドジャースは2016年ドラフト1巡目(全体20位)で獲得したギャビン・ラックス内野手をレッズにトレード。期待は大きかったが、オープン戦では課題が浮き彫りとなった。2月の6試合では14打席でわずか1安打。コーチらとともにアプローチを修正し、3月だけを見れば15打数5安打で打率.333としていたが、チームは米国に残っての調整を決断した。

 パドレスで活躍したキム・ハソン内野手や、ジャイアンツのイ・ジョンフ外野手に比べればKBOで残した打撃成績は低く、元々打撃は懸念点であった。韓国メディア「OSEN」は、打撃について「ドジャースに来て打撃フォームを変えたが、短期間ですぐに成果を出すことは難しかった」「ある程度進展があるが、開幕戦からすぐメジャーリーグで通じるレベルではなかった」と冷静な見方だ。

 同メディアは「今の状態で開幕ロースターに入ってもバックアップで1、2打席で結果を出さなければならないプレッシャーに苦しんでいただろう。トリプルAで毎日4~5打席立つのが打撃フォームを確立するのにより良い。もちろん、いつコールアップの機会が訪れるのかという不安とは戦わなければならない」と奮起を促した。

(Full-Count編集部)

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