阪神才木、判明したメジャー級の実力 大谷打席でギアチェンジ…ド軍圧倒の“魔球”の正体

MLB公式サイトのデータサイト「ベースボール・サバント」で公開
阪神・才木浩人投手は16日、「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のドジャース戦に先発し、5回1安打7奪三振無失点で降板した。昨季のワールドシリーズ王者を相手に圧倒。強力打線を封じた“魔球”は文字通りメジャー屈指の球威を発揮した。
初回、先頭の大谷翔平投手からフォークで空振り三振を奪うと、勢いに乗った。ヒットは5回にマックス・マンシー内野手に許した右前打のみの1本で、5回1安打7K。自慢の落差の鋭いフォークはもちろん、メジャー軍団を相手に快速球で圧倒した。
今回のプレシーズンゲームではMLB公式サイトのデータサイト「ベースボール・サバント」で打球速度や回転数などが計測されており、才木の投球の“詳細”が判明している。この日の平均球速は93.4マイル(約150.3キロ)で、昨季のメジャー平均94.2マイル(151.6キロ)より遅い。それでも、大谷以外は初対戦とはいえ、“平均以下”の直球に差し込まれていた。
同サイトよると、才木のフォーシームの平均回転数は2617回転/分の“超高回転”だった。昨季同球種を400球以上投げたメジャーの投手では全体3位に相当する数字で、ホップ成分の高い、いわゆる“浮き上がる”ようなボールとなっている。またピッチャープレートからリリースの位置までの距離を示すエクステンションも優れており、“球持ち”の良さも抜群だった。
中でも、2023年WBCの壮行試合で本塁打を打たれた大谷との打席では気合いが入ったのか、第2打席はいずれも2700回転/分をマーク。球速以上に打ちづらい理由がデータからも理解できる。
(Full-Count編集部)
