小笠原慎之介が自ら配球指示 米スタートは苦戦も改善「自分のスタイルを見てもらったほうが」

ナショナルズ・小笠原慎之介【写真:Getty Images】
ナショナルズ・小笠原慎之介【写真:Getty Images】

メッツ傘下との練習試合に中4日で先発して6回5安打3失点(自責1)

 ナショナルズの小笠原慎之介投手は15日(日本時間16日)、メッツ傘下のマイナーチームとの練習試合に先発し、6回を投げて5安打3失点(自責1)だった。3回まで完璧に抑えていたが、4回に味方の失策絡みで失点すると、5回には連打に味方の悪送球も重なって2点を追加された。それでも、6回に2三振を奪うなど無四球で計6奪三振。「自分らしいピッチングができた。点は取られましたけど、感覚は全然悪くないですし、良かったと思います」と満足そうに振り返った。

 10日(同11日)のオープン戦登板から中4日空けてのマウンド。ここまで4試合に登板し、防御率7.56と苦戦が続いていた。この日はピッチコムを使って全球自らサインを出した。野球人生で初めての試みだったそうで、「カーブがこの4試合で少なかったので、もう少し自分のスタイルを見てもらった方が早いと思った。100%、自分の組み立てでやりました。不利なカウントでも自信を持ってまっすぐもチェンジアップも投げれましたし、自分の良さが今日は出たのかなと思います」と好感触。カットボールも効果的で、数字以上の手応えが残ったようだ。

 バックネット裏でマイク・リゾ・ゼネラルマネジャーと一緒に投球を見守ったデーブ・マルティネス監督も「とてもいい投球だった。変化球はよりシャープだったし、カッターもすごくよかった。何よりストライクゾーンをアタックできていたのはよかった」と称えた。ナショナルズの投手陣ではマッキンゼーら一部投手が自らサインを出して投げているようで「とても心地よく投げているように見えた。うまくいっているようならそうしてもいい」。今後、メジャーの試合でも小笠原が自らサインを出して配球する可能性を示唆した。

 またマルティネス監督は、小笠原が今キャンプで取り組んでいるカットボールも評価。「今日はすごくよかった。彼に取り組んでほしい球種で、メジャーリーグに適応する上で有効となるだろう。右打者のインサイドに投げることで、チェンジアップもより生きてくる」と注目した。

 地元メディアによると、ナショナルズの先発陣は4番手までほぼ確定しており、最後の枠を小笠原と昨シーズン7勝の左腕ミッチェル・パーカー、同4勝の左腕DJ・ハーツが争っている。いずれも決め手を欠く中、今回のマイナー戦で得た手応えを次につなげたいところだ。

(Full-Count編集部)

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