大谷翔平、前半戦で投手復帰へ 担当医が語る現状…160km復活も「不可能ではない」

エラトロッシュ医師がオールスターまでの二刀流復活を断言「そうなると思っている」
ドジャース・大谷翔平投手の担当医、ニール・エラトロッシュ氏が18日、報道陣の取材に応じ、大谷が前半戦の投手復帰を予定していることを明らかにした。エラトロッシュ氏は2度の右肘手術と昨年11月の左肩手術を担当。具体的な復帰時期について、「設定していない」としたものの、オールスター戦前までの復帰については「我々はそうなると思っている。問題なくそうなると思っている」と断言した。
大谷はキャンプ中の2月25日(日本時間26日)を最後にブルペンで投球練習を行っていない。米国に戻ってからブルペン投球を再開する見通しとなっているが、当初、投手復帰が見込まれていた5月頃から後ろ倒しとなる可能性が高くなっている。エラトロッシュ氏は「投球プログラムをいつまで続けるかは分かっているが、具体的な日にちを設定するのは健全ではない。起きることに対応しなければいけない。彼は他の誰とも違う」としたものの、前半戦の投手復帰を見込んでいるようだ。
大谷は2度目の右肘靱帯手術からの復帰を目指している。球速低下など故障前のようなパフォーマンスを発揮できるかも注目される。それでも、ヤンキースのゲリット・コールら数々のトミー・ジョン手術を担当していたエラトロシュ氏は「(左肩の可動域など)メカニクスに我々は非常に満足している。私は再び100マイル(約160.9キロ)を投げられると思う。最初のトミー・ジョン手術の3年後には103マイル(約165.8キロ)を出した。私は、不可能なことは何もないと思う」と語った。
昨季、チームは負傷者続出に悩まされた。たとえチーム戦力が厳しくなったとしても、大谷の復帰時期は左右されないという。「チームがどういう状況にあろうと、チームはショウヘイにとって良いことしかしない。チームは他の投手が怪我をしたかからショウヘイが必要だとは言わない」とし、今後のリハビリ方針についても「ショウヘイに第一の決定権がある」とも語った。大谷とコミュニケーションを取りつつ、二刀流復活へ慎重に進めていく。
(Full-Count編集部)
